1月9日(金)にスタートした金曜ナイトドラマ『探偵さん、リュック開いてますよ』(テレ朝 毎週金曜よる11:15〜)は、主演の松田龍平が企画から参加していることでも話題。温泉街で暮らす探偵で発明家の一ノ瀬洋輔(松田龍平)の活躍(?)ぶりを描く1〜2話を「物語」を愛するライター・青島せとかとイラストレーター・まつもとりえこが振り返ります。
*レビューはネタバレを含みます。
「父が探偵やってて、この町で人気者だったから」

1月9日(金)にスタートした金曜ナイトドラマ『探偵さん、リュック開いてますよ』(テレ朝 毎週金曜よる11:15〜)は、主演の松田龍平が企画から参加していることでも話題。温泉街で暮らす探偵で発明家の一ノ瀬洋輔(松田龍平)の活躍(?)ぶりを描く1〜2話を「物語」を愛するライター・青島せとかとイラストレーター・まつもとりえこが振り返ります。
*レビューはネタバレを含みます。
久々に「金曜ナイトドラマ枠」らしいドラマが始まった。金曜23時台のテレビ朝日のドラマといえば、放送から25年経つ今も『トリック』(2001年)を思い出す人がいるのではないか。あるいは、『時効警察』(2006年)。ミステリーとコメディ。あと、ちょっとしたSF。そんなこれまでこの枠を賑わしてきた名作ドラマを思い出す。それら同様、週末の楽しみになりつつある。『探偵さん、リュック開いてますよ』のことだ。
主演の松田龍平が企画から参加し、脚本・監督を沖田修一が務める今作。二人は『モヒカン故郷に帰る』(2016年)、ドラマ『0.5の男』(WOWOW、2023年)以来3度目のタッグとなる。モヒカン姿のデスメタルバンドのヴォーカル、40歳の引きこもりを経て、今回松田が演じるのは探偵兼発明家・一ノ瀬洋輔。廃業した実家の温泉宿に住み、町の人の依頼に応えたりそうでもなかったり、発明によって人々の悩みを解決したりしなかったりする。
1話冒頭の様子を見ていると、洋輔はまあまあ人気者のようだ。なんといってもこの町の人々の移動手段である「ドンソク」を発明した人だから。電動キックボードのようなこの乗り物の燃料は、悪口。ふらりとやってきた“田舎暮らし系動画”の配信者、後に2階の客室に住まわせることになる南香澄(片山友希)に「(燃料が悪口なのは)なんで?」と聞かれ、
「なんでって……人に言うよりはいいでしょ」
と答える。たしかに、例えばインターネットを通じて誰かに向けた悪口を発するくらいだったら、機械相手に思いきり声に出して、それを燃料にした方がよほどいい。
Edit_Yukiko Arai