ちょっぴり大げさだけど、映画『マイレージ、マイライフ』で、 ジョージ・クルーニー演じる主人公が、人生で背負う責任をバッグの中身にたとえていた。 大きなスーツケースも同様に、移動する人生であり、家でもあり、クローゼットだ。 中を覗けばその人のファッションや、個性豊かな旅のスタイルが見えてくるはず。
クリエイティブディレクターの旅の相棒は健康シューズ。噂のスポットを巡る渋川舞子さんの旅行鞄vol.3
ロンドンへの買い付け旅行は
コンパクトかつインパクト大!
ロンドン留学時代の経験や友人の人脈を生かし、現地の情報をいち早く取り入れる渋川舞子さん。買い付け中は友人のショールームを訪ね、風の噂を元にさらに別の展示会へ…と、多いときは1日10km(!)街をくまなく歩き回るそう。足元はなんとバネ入りのスニーカー!アメリカ発の〈Z-Coil〉は、足腰の負担を和らげる健康シューズ。エッジィなセレクトに定評がある彼女だが、驚くべきはバイイング旅行中には現金を一切持たず、完全キャッシュレスをすでに取り入れているところ。効率化を図れば、その分思い切りおしゃれを楽しめる。6月にはピッティ・ウオモにも招待されているそうで、イタリアでも彼女の活躍に期待。
1.ジャカードの生地にパールの飾りボタンがノスタルジックな枕バッグ。枕として使用できる上、機内で必要なものをしまえるポケット付き。マレーシアを拠点とする新進気鋭ブランド〈motoguo(モトゴー)〉のもの。
2.乾燥厳しいヨーロッパへは〈BYREDO〉のボディクリームをボトルごと。日本未発売の「SUEDE」を愛用。ハードな展示会巡りの合間は化粧直しの時間がとれないので、〈M・A・C〉のフィクサーでメイクをキープ。
3.機内や徒歩、長距離移動のお供に欠かせないのが音楽。レトロな形が可愛い〈マーシャ ル〉のブルートゥースヘッドフォンを愛用。Apple MusicとSpotifyを併用して、UKの音楽をよく聴いているそう。
4.NORIKO NAKAZATOとTHE FOUR-EYEDの限定コラボレーションアクセサリーは、その名も「がまぐちジュエリー」。ユーモアあふれるアイキャッチーなジュエリーを光らせて、スタイリングをさらに個性的に。
🗣️
渋川舞子/クリエイティブディレクター
新宿歌舞伎町のオルタナティヴでエッジィなセレクトショップ「THE FOUR-EYED」所属。ヴィジュアルディレクションや企画も行う。
Photo: Takaki Iwata Text&Edit: Aguri Kawashima