祖母、母から譲り受けた洋服を身にまとい、今月も〝チャーミングバスターズ〟が登場。今の時代では出合えない、オンリーワンの魅力が詰まった宝の品々……。服に込められた物語と愛情、受け継がれるセンスの源について話を聞きました。
アーティスト/山瀬まゆみさん 受け継がれる母と祖母の一着vol.4

山瀬まゆみ
アーティスト
幼少期から母・公子さんにスタイリングされていたそう。〈アニエスベー〉のカーディガンプレッションを着た2歳の時。
「サイズも一緒なので、ワードローブの6~7割は母からもらった服」と話す山瀬まゆみさんのお母様は、〈マトリョーシカ〉〈レ・ブリカ・ブラック〉のデザイナー、山瀬公子さん。5年前に譲り受けた〈リーバイス®〉501のデニムに、〈マトリョーシカ〉のシャツ、〈メゾン マルジェラ〉のカーディガンを合わせた。「シャツのドローイングは姉が描いたもの。母はもともとアニメーターで、幼い頃から絵が身近だったことからか私も姉もその道に進んだのかもしれません」。手に持った桐島洋子さんのエッセイ本も母譲り。「ファッションだけでなく、母のセンスには全面的に影響を受けています。あ、占いでもオシャレって言われてましたよ(笑)」
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山瀬まゆみ
1986年生まれ。チェルシー・カレッジ・オブ・アート・アンド・デザインを卒業後、アーティスト、ライター、編集者として活動。8月21日より伊勢丹新宿店メンズ館2階=メンズクリエーターズにて展示が開催される。
チャーミングバスターズとは?
90年代のアメリカで使われたスラング。女の子がなぜか惹かれてしまう人気者の男の子のこと。ジェンダーレスな今、おしゃれでその存在が魅力的なGINZAガールズを敬意と親しみを込めてチャーミングバスターズと呼んでいます。
Photo: Yuri Manabe Text&Edit: Sakiko Fukuhara