この夏は、ほぼステイホームの日々。そしてこの機会に!意を決して、いつかじっくりやろうと考えていた白物の洗濯にじっくり向き合うことに。3回にわけてレポートします。
洋服のプロ直伝!白いTシャツの洗い方 – スタイリスト谷崎彩の超私的ファッション愛 #15
夏のコーディネートのあわせに大活躍してくれる白Tなのですが、ちゃんと洗濯してるつもりでも、なんとなく“輝く白さ“が足りないと思うことはありませんか?
無地の白Tをさらに白く!まず、洗濯の前には衣類の取扱表示を必ず確認しましょう。そして気になる襟周りの予洗いから。洗濯液につけ置く前に、襟周りだけ軽く洗っておいて下さい。「アタック プロEX石けん」(花王)を塗布して付属のブラシで軽くゴシゴシやるだけで充分です。
蛍光増白剤入り洗剤「アタック 高活性バイオEX」(花王)と酵素系漂白剤「ワイドハイターEXパワー 粉末タイプ」(花王)を使います。
*ちなみに「ワイドハイターEXパワー 粉末タイプ」は、現在「ワイドハイター クリアヒーロー クレンジングパウダー」とパッケージが新しくなっているそう。旧品の中身と処方変更はないそうです。
作業の手順
①ぬるま湯に「ワイドハイターEXパワー 粉末タイプ」を分量通りに入れて、Tシャツを1時間くらいつけておく。
②つけおきが終わったら、つけおいた液と共に洗濯機に入れ「アタック 高活性バイオEX」を入れて通常通り洗う。柔軟剤を入れてもOK。
注意する点は
*洗剤はよーく溶かしておくこと。
*蛍光増白剤入り洗剤は白物にのみ使用。
*すすぎは2回行うこと。洗剤成分が衣類に残っていると後々、黄ばみの原因になります。
出来上がり
どうして白Tに蛍光増白剤入り洗剤を使ったかというと、蛍光増白剤(蛍光剤)は、目に見えない紫外線を吸収して、目に見える青白い光(蛍光)に変える作用があり、見た目の白さを増す効果があるからなのです。
市販の白物衣料の多くは、製造段階でこの蛍光剤が使われていますが、綿、麻、レーヨンなどの白い衣料に使われる蛍光剤は、着用と洗濯をくり返すうちに脱落してくるので、白さの低下を防ぐために蛍光剤が配合されている洗剤で補ってあげる必要があります。
色柄物に使用しても色落ちさせるわけではないので、生成りやパステルカラーの衣料を仮に蛍光剤入りの洗剤で洗い、白っぽい仕上がりになっても、通常の洗剤で洗えば、その白さも落ちます。ちなみに濃い色の衣料の場合は、蛍光剤入りの洗剤で洗っても色褪せることはありません。
とはいえ、蛍光増白剤は「白さを補う為」のものなので、色柄物に使う必要はなく、私は白物だけまとめてこの方法でお洗濯をするようにしています。
時には白ボディのプリントTにも使用していますよ。
“輝く白さ”って気持ちいい!!
次回は「ヴィンテージTシャツの頑固な汚れの落とし方」
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谷崎彩
スタイリスト。1998年から代官山の隅っこで小さな輸入洋品店を開業。2000年〜2004年くらいまでフランスのインディペンデントマガジン「Purple fashion 」のスタイリスト兼ファッションエディターを務める。