美しい輝きに想いが込められたジュエリー。そこから着想を得て、 女性の生き方について考える本を、作家の松田青子が選び、真意を綴る。#いつもそばに、物語とジュエリーを
大人の女性になじむゴールドを、メイ・サートン『独り居の日記』と共に。松田青子が選書、物語とジュエリーの関係 vol.1
孤独と向き合い続ける強さ
「年をとることは素晴らしいことです」「今までの生涯で、いちばん自分らしくいられるからです」と語ったメイ・サートンは、孤独を愛した。
どれだけ年を重ねても、自分自身と向き合うという、もっとも困難なことに挑戦し続けた彼女の精神は老いることを知らなかった。
彼女のように独りの時間の大切さを知っている大人の女性に、ゴールドのアクセサリーはよくなじむだろう。
『独り居の日記』
メイ・サートン
Gold
リング 右手人さし指・左 LM〔WG×YG×PG〕¥253,000/右 MM〔WG×YG×PG〕¥142,000、中指〔WG×YG×PG×DIA〕¥1,488,000、左手人さし指・左 〔WG×YG×PG×DIA〕¥410,000/右 LM〔WG×YG×PG〕¥253,000、薬指 LM〔WG×DIA×ブラックセラミック〕 ¥1,932,000、小指 SM〔WG×YG×PG×DIA〕¥680,000(以上カルティエ | カルティエ カスタマー サービスセンター)/チェックドレス ¥120,000(ブラミンク)/中に着たニット ¥37,000(オーラリー)
1924年の誕生以来、メゾンのアイコニックなジュエリーとして愛されてきた〈トリニティ リング〉。3連ゴールドの神秘的なデザインは創業3代目ルイ・カルティエの創造の賜物。ピンクゴールドは愛を、イエローゴールドは忠誠を、ホワイトゴールドは友情を表し、身につける者にしなやかな強さをもたらす。優美なブリリアントカットのダイヤモンドにも魅了される。
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松田青子
作家。1979年兵庫県生まれ。同志社大学文学部英文学科卒業。2013年『スタッキング可能』でデビュー。著書に『持続可能な魂の利用』(中央公論新社)など。訳書も多数。
Photo: Masahiro Sambe Styling: Naomi Shimizu Hair&Make-up: Yoshikazu Miyamoto (BE NATURAL) Model: Yumi Matsumoto Text&Edit: Akane Watanuki Cooperation: diligence parlour