実に堂々とした鍵穴のついたこのバッグ、バーバリーの最新アイテムDK88バッグコレクションです。
DK88の由来は、バーバリー社内でコットンギャバジンを、あひるの撥水性にたとえて「DUCK(DK)生地」と呼ぶと。そして88は、おなじみのハニーカラーのハウスコード。バーバリーの気合の入りようがうかがえます。
バッグのレザーは、とても凝った作り。ヘリテージ・トレンチコートのコットンギャバジンの生地のテクスチャーがエンボス加工されているんですとー。その名も「トレンチレザー」。
その質感は実物をみて確かめてみていただくとして、気になるのはこのデザインですね。
鍵穴はさまざまに解釈できます。単に「この先入るべからず」と言っているわけではないのです。
前にプロの錠前師に聞いたのですが、泥棒に鍵を開けられなくするのは簡単だと。たとえばドアの場合、鍵の位置をすごく高くすると効果的。ピッキングをする泥棒にとって普段と極端に違う体勢はそれだけで難易度が上がるし、なにより鍵の位置が、防犯意識の高さを主張するので、そんな家にわざわざ近寄らないのだとか。なるほど!
それでいうと、この真ん中に付けられた堂々とした鍵穴は何を訴えかけてきているのでしょう。「この先入るべからず」よりは「この鍵を開くことのできる人は現れるの?」と問うているように見えます。