今回の連載「スタイリスト谷崎彩の超私的ファッション愛」は「莉菜ア・ラ・モード」のスペシャル版としてお送りします。「莉菜ア・ラ・モード」とは、スタイリスト谷崎彩と女優・モデルの太田莉菜、そして漫画家の渋谷直角の3人が2013年から2018年まで60回にわたって『GINZA』誌上で展開した連載コラム。はてさて、いったいなぜ今、あの数奇な連載がここに復活することになったのか?
前回の記事は、祝25周年!〈BLESS〉にインタビュー
スタイリスト谷崎彩の超私的ファッション愛 #22
今回の連載「スタイリスト谷崎彩の超私的ファッション愛」は「莉菜ア・ラ・モード」のスペシャル版としてお送りします。「莉菜ア・ラ・モード」とは、スタイリスト谷崎彩と女優・モデルの太田莉菜、そして漫画家の渋谷直角の3人が2013年から2018年まで60回にわたって『GINZA』誌上で展開した連載コラム。はてさて、いったいなぜ今、あの数奇な連載がここに復活することになったのか?
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AYA 今回は緊急招集の「莉菜ア・ラ・モード」番外編です!
RINA ねー!12月の初めにSNSで高円寺「赤天」閉店のざわつきニュースを発見して、すぐ彩さんに連絡して。
A まさに先月も買いに行ったとこなのに、えっほんとに?どうしよう?ってパニック。かれこれ30年以上通ってたから〜(号泣)!
R 「赤天」というのは高円寺・庚申通り商店街のほぼ終わりの方にある、40年以上(諸説あり)続く餃子専門店です。
A そんなわけで閉店前に滑り込み、撮影させてもらおうって。急すぎて直角先生はスケジュール都合つかずお休みです。12月10日に第一報を受け、今日は12月21日でございます。
R 某写真家曰く、「写真は何を記録してきたか」だから。莉菜ア・ラ・モードも実はそれが連載の裏テーマだったんだよね。
A そうなの。2013から6年間GINZA本誌で連載してたけど、今振り返ると失われた東京の景色がいっぱい。
R わかりにくいんだけどね。個人的に思い入れがある風景だけを選んでたから。行ったこともないのに、閉店するからとか取り壊すからって理由で撮影してたわけではないからね。
A よく渋谷で撮影してたのは莉菜ちゃんにとっては高校生からの思い出がある場所だし、私は仕事場へかれこれ20年以上通う景色だからとか…。
R 歴史的な価値とか感傷的な記憶とかでなく、建物が新しくなった時に、あれ?前はここ何があったけ?って、自分の人生の通過点の記録って意味でも写真に残しておきたいなって。
Photo_Motoyuki Daifu Model_Rina Ohta Illustration_Chokkaku Shibuya Styling & Text_ Aya Tanizaki