パーカ、ジャケット、パンツ…。毎日のようにジェンダーレスファッションを楽しむ賢者をスナップする企画「メンズ服が似合う人」。 メンズ/ユニセックスの服を選ぶ独自の哲学とは?
〈GADID ANONIEM〉 ディレクター RACHELのメンズ服の取り入れ方
「ワードローブの7割が男性もの」
〈GADID ANONIEM〉
ディレクター
RACHEL
shirt_SMALL TALK STUDIO
pants_GADID ANONIEM
shoes_OUR LEGACY
「ワードローブの7割が男性もの。靴もあえてデカばきすることが多いです」
動きやすくて快適、ゆったりしたシルエットが好きだと語る。その原点は、お兄さんたちのお下がりだ。
「男3、女1の4人兄弟なんです。がっつり着るようになったのは20歳から。C30という古着店と出合って、そこで歴史や魅力を教えていただいたのがきっかけ。このスウェットパンツも、古着の紳士スラックスをベースにした一着です。シャツはイラストが手描きで同じ作品がふたつとないところがいい」
着る立場から作る立場へ。ストーリーや背景を感じられるメンズ服に惹かれる。インスピレーションは旅先からも。
「海外に行くと、男女関係なく街の人の写真を撮らせてもらいます。パリのマレ地区は特におしゃれ。サイズ感、色、素材の組み合わせが素敵。最近刺激を受けたのはLA。現地の人のホットパンツや下着を見せるスタイルがとってもかわいくて。ヘルシーな露出は今後チャレンジしてみたいですね」
🗣️
RACHEL
レイチェル>> 1998年千葉県生まれ。アパレルのPRアシスタントを経験後、独学で服作りとデザインを学ぶ。レディスブランドのデザイナーを経て独立し、2022年〈GADID ANONIEM〉を設立。
Photo_Wataru Kitao Text_Naoko Sasaki