〈シャネル/CHANEL〉2024/25年 クルーズ コレクションのショーが、香港S.A.R.にて再演された。会場ではオードレイ・ディヴァンが現地で撮影した短編映画を上映。ショー当日の朝には、〈シャネル〉にゆかりのある面々が学生の前でファッションやクリエイションについて語るイベントも催された。
👗FASHION
〈シャネル〉のクルーズコレクションが香港に舞い降りる
ショートフィルム上映に加えトークセッション"CHANEL Talk"も開催
南仏マルセイユで発表された2024/25年 クルーズ コレクションが、2024年11月、香港S.A.R.に上陸した。デザインやクリエイティブ関連の技能を教え伝える香港知専設計学院(HKDI)を会場として、モダンな建築の中をモデルたちがウォーク。アジアのなかでも異色の都会を、アクティブな魅力と陽気なムードを併せ持つピースが彩った。
香港S.A.R.の魅力は、国際性あふれる喧騒。エキゾチックな色や光、匂い、音がひしめき合いながら、モダンであり続ける。映画をはじめとするカルチャーの面でも常にエネルギッシュな場所だ。そんな街でのショー再演を記念して、フランス人映画監督、オードレイ・ディヴァンが一本のフィルムを制作。香港S.A.R.出身の俳優アンジェラ・ユンと仏俳優バンジャマン・ヴォワザンが出演し、高層ビルの窓越しに合わせた視線からはじまる恋の戯れを描く。ショー会場で上映され、ゲストたちはこの映画世界に没入することとなった。
ショーに関連して企画されたのは、豪華な話し手を迎えての「シャネル トーク」。〈シャネル〉グローバルファッション部門プレジデントのブルーノ・パブロフスキーや俳優ペネロペ・クルスらが登壇し、司会は雑誌『モノクル』創刊編集長のタイラー・ブリュレ。彼らのトークセッションを聞こうと、ファッション、アート、デザイン系の学生約550人を含む680人以上がHKDIに集まった。
ランウェイを設置するだけでなく、その土地の文化と対話し、刺激を与え合う〈シャネル〉のショー。次世代のクリエイションの種が蒔かれる旅となった。
Loading...
Text_Motoko KUROKI