〈エイポック エイブル イッセイ ミヤケ/A-POC ABLE ISSEY MIYAKE〉が、デザインラボラトリーSynfluxとの協業による「TYPE-IX Synflux project」の成果を発表。膨大なシミュレーションから、一枚の布を無駄なく使うジャケットのパターンが生まれた。ジャケットの各パーツや、プロジェクトの過程を記録した映像などが「イッセイ ミヤケ 京都|KURA」店内にて展示される。
👗FASHION
〈エイポック エイブル イッセイ ミヤケ〉が見せる衣服デザインの未来
最新技術によるものづくりの革新を感じる展示を京都で開催

より良い未来のために、ファッションはどんな挑戦を続けられるか。そんな問いに取り組むのが、「TYPE-IX Synflux project」だ。〈エイポック エイブル イッセイ ミヤケ〉の形状記憶素材TYPE-Uを用いたジャケットをベースに、Synfluxが開発・運用するデザインシステム「Algorithmic Couture」によって新たなパターンを考案した。2024年のパリに続き、京都でも衣服デザインの未来を示す成果が展示される。会場となるのは、町屋の一角にある旗艦店の中庭に佇む「KURA」。古い蔵を再利用した空間は、ギャラリーとしてさまざまなものづくりを発信している。
「Algorithmic Couture」は、幾何学とアルゴリズムを駆使し、衣服の製造過程で生じる廃棄テキスタイルの削減を目指すもの。今回、「TYPE-IX Synflux project」では、コンピューター計算によって、一枚の布から出る残布を極限まで無くすようデザインを再構築。そこから、一着を複数のパーツに分割したパターンが生まれた。
会場には、分割された各パーツや、パターンが織り込まれた一枚の布、完成したジャケットが並ぶ。その横には協業過程の記録映像が流れ、機械やAIとともにある人の手や思いにこそ、新しい可能性があると気付かされる。
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【KURA 展『TYPE-IX Synflux project』】
会期_開催中〜2025年2月25日(火)
場所_ISSEY MIYAKE KYOTO|KURA
住所_京都府京都中京区柳馬場通三条下ル槌屋町89
Tel_075-254-7540
Text_Motoko KUROKI