〈ルイ・ヴィトン/LOUIS VUITTON〉が2025年秋冬ウィメンズ・コレクションを発表。“秘密の駅”を会場としたランウェイに、旅にまつわるあらゆる思いが溢れ返った。
👗FASHION
〈ルイ・ヴィトン〉2025秋冬、新たな時代へ出発進行
駅に集まるさまざまな感情を落とし込んだコレクション
コンコースに並ぶベンチと照明。ラゲージを持ったモデルたちが足早に行き交う。〈ルイ・ヴィトン〉の2025年秋冬コレクションのショーでは、パリ北駅脇に保存されていた建造物が新たに命を吹き込まれ、秘密の駅「レトワール・ドゥ・ノール」に変身。19世紀の鉄道旅行の興奮は、ブランドの根幹そのものでもある。
ランウェイに現れるのは、PVC素材のトレンチコートやヴァーガンディのチュールスカート。真っ赤な柄やリボンをアクセントに、構築的なシルエットが続く。さらに、スポーティなジャケットにブロックチェック、シルバーのドレス、旅情漂う大ぶりハットなど、冒険心を感じさせるスタイルが「駅」という舞台に集まった。
出立の緊張、帰還の安堵、見送りの切なさ。旅の始まりと終わりを象徴する駅には、たくさんの感情が踊る。モデルたちが提げるバッグも、行程の多様さを表すようにとりどりだ。レールを描いたトロンプルイユや、伝説的エレクトログループ「クラフトワーク」のアルバム『ヨーロッパ特急』のジャケットデザインなど、旅の進化に寄り添ってきた〈ルイ・ヴィトン〉らしい魅力が光る。
思い思いの”旅支度”をしたセレブリティもこの秘密の駅に集合。ショーを華やかに彩った。
さまざまなスタイルとストーリーが集った2025年秋冬ランウェイ。冒険と魅惑というキーワードは、〈ルイ・ヴィトン〉と旅人たちを導く北極星であり続けるようだ。
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Text_Motoko KUROKI