Victor Picon ©Cartier
2025年大阪・関西万博のファッショニスタ向けお薦めスポットはフランス館のみならず。〈カルティエ〉が内閣府、経済産業省、2025年日本国際博覧会協会とともに出展する「ウーマンズ パビリオン in collaboration with Cartier」では、ユニークな体験型スペースやイベントを提供。それらを通し、より良い未来を形づくる上で必要不可欠な女性のポテンシャルについて、来場者1人ひとりが考える場となっている。
女性の背中をそっと押し続ける〈カルティエ〉が2025年大阪・関西万博に出展
Victor Picon ©Cartier
2025年大阪・関西万博のファッショニスタ向けお薦めスポットはフランス館のみならず。〈カルティエ〉が内閣府、経済産業省、2025年日本国際博覧会協会とともに出展する「ウーマンズ パビリオン in collaboration with Cartier」では、ユニークな体験型スペースやイベントを提供。それらを通し、より良い未来を形づくる上で必要不可欠な女性のポテンシャルについて、来場者1人ひとりが考える場となっている。
〈カルティエ〉の初代クリエイティブ・ディレクターを担ったのは、ジャンヌ・トゥーサン。1933年にブランドを率いていた創業者の孫、ルイ・カルティエがジャンヌの実力を認め、彼女を抜擢したという。現在も世界各国の〈カルティエ〉を支えるスタッフの大半が女性。社内に限らず、女性インパクト起業家を支援する国際プログラム「カルティエ ウーマンズ イニシアチブ」や、貧困地域の女性や子供の生活改善を助ける「カルティエ フィランソロピー」を実行するなど、世界中の女性の社会進出をサポートしている。
そんな〈カルティエ〉は前回のドバイ万博に続き、新たな世代を導く上で不可欠な女性の役割に焦点を当てる「ウーマンズ パビリオン」にて、内閣府や経済産業省、博覧会協会とともにメッセージを発信中だ。
建築家、永山祐子が手がけた目を引く建物の中に、アーティスト、エズ・デヴリンがキュレーションを担当したさまざまな展示が2フロアにわたって設けられている。
1階に設置されたのは、6つのゾーン。ゲストが鏡の前で自分の名を声に出すと、その名前がストーリーに組み込まれる「YOUR NAME」や、手を触れると黒柳徹子ほか14名の言葉や写真が浮かび上がる「YOUR HAND」、吉本ばななら3名のメッセージを映画監督・河瀬直美が編集したショートフィルムが鑑賞できる「THREE WOMEN」、そしてその3名の人生を追体験できる空間「THREE PATHWAYS」といった没入型体験スペースのほか、世界中の男女平等の現状を視覚的に表した「PUZZLE BOX」、ゲストがこれらの体験をもとに自分をどんな役割を果たせるのか思考を促される「MA」など、考える場もスタンバイ。
2階には女性クリエイターの作品や、女性のエンパワメントを主題にした展示が飾られるほか、「大いなる地球」や「芸術と文化」などをテーマにした講演会が開かれるイベントスペース「WA」も。「WA」ではなんと150以上ものイベントを開催予定とのこと。興味のあるテーマの聴講に合わせて来場日を決めるのも良さそう。
ジェンダーに関わらず、人類が“ともに”輝ける未来のために、各々、何ができるのか。「ウーマンズ パビリオン」での体験を通じ、その何かを感じ、考え、行動に移すきっかけにしたい。
ちなみに同館を案内するスタッフのユニフォームは〈サカイ〉の阿部千登勢がデザイン。とってもおしゃれなので、お見逃しなく。
Text_Ayako Tada