クローゼットにまつわるアレコレを、コラム形式にして詰め込んでみた。映画からひと工夫、香りやケア、グッズに至るまで。これを読めば、あなたのワードローブ感も変わるはず?#クローゼットにまつわるアレコレ 今回は、「映画とクローゼットの秘密のカンケイ」について。
映画とクローゼットの秘密のカンケイ

作劇においてしばしば重要なキーとなるインテリア。それはクローゼットも同じく。その背景にはアメリカの独自カルチャーが。
映画に登場するクローゼットでは、しばしば秘密をめぐるドラマが展開する。『E.T.』では、地球で迷子になった宇宙人の隠れ家となり、『ブルーベルベット』では、ある事件の調査に乗り出した青年が、平凡な郊外の街に巣くう悪夢のような事態を、息を潜めながら目撃する場所となる。
アメリカのティーンたちにとっても、そこは秘密の花園だ。“セブン・ミニッツ・イン・ヘブン”という、お泊まり会の定番ゲームをご存じだろうか。少年少女が車座になり、回した空き瓶に指し示された二人が、クローゼットの中で7分間にわたりイチャイチャするというもので、“セブン・ミニッツ・イン・クローゼット”と呼ばれることもある。ただし、いつも天国のような出来事が起こるわけでもないらしい。『噂のアゲメンに恋をした!』は、主人公チャーリーが、幼少期にこのゲームに挑んだ際、相手のゴス女子に「一生幸せになれない呪い」をかけられ、恋愛に関してはまさに地獄を見るというラブコメディだ。
Text_Keisuke Kagiwada