ますます増える東京の古着店から、すぐれた審美眼と豊富な知識が魅力的なショップをエリア別に厳選。個性きわだつセレクトの基準と、今のおすすめを聞きました。表参道・青山から代官山にかけての東京の流行中心地ともいえるエリアでは、意外にも路地裏や住宅地、ビル内にひっそりと構える店が多数。#GINZAガールの古着店38
代官山「BOUTIQUE JEANNE VALET」“時代を着て”をテーマに服を受け継ぐ
GINZAガールの古着店38 vol.10
[代官山]
BOUTIQUE JEANNE VALET

“時代を着て”をテーマに服を受け継いでいます
「今手に入るものは、“残った”ではなく意図的に“残した”ものが多い。フランスの残す文化に魅了されました」。オーナーの福田義竜さんは、中目黒にあった「パーグラムマーケット」でバイヤー経験を積み独立。前職から付き合いがある現地の方の協力のもと、1890年から1930年代の衣類やアクセサリー、スカーフ、ボタンなど、とにかく幅広く仕入れる。「汚れが目立たぬようにインディゴ染めされた野良着や、スカートの下にはくドロワーの形など、観察するとどれも意味がある造り。当時の生活様式が見えるのは面白いです」


Photo_Kanta Torihata Styling_Tomoko Sugiyama (object) Text&Edit_Nico Araki