時代の空気を独自の嗅覚で感じとり、古着を使って今を表現している6組の名店オーナー。それぞれが今、最も注目しているジャンルやアイテムは？目利きたちのオリジナルな提案に、いつだって夢中！＃名店が生む古着のトレンド
👗FASHION
渋谷「TORO Vintage Clothing」が注目する古着のトレンドは？
アンティークホワイト、マルチボーダーetc.
TORO Vintage Clothing
自分だけの着こなしを探せる店
「出合った瞬間、“こんなふうに着たい”という自分の中の感性が膨らんで、いてもたってもいられなくなる。そういう喜びや衝動を求める方たちに応えたいんです」。30年以上続く老舗店、「TORO Vintage Clothing」オーナーの山口郁子さんがそう話す。確かな目利きと古着がもたらす刺激とが、服のプロやクリエイターたちに愛されている理由。1年の半分は海外へ行き、自身が気持ちを動かされたものだけを買い付ける。今、気になるのは、一点もののデニムやアンティークの白いドレスなど、オリジナルの着こなしを楽しめる服。「例えば補修やリメイクが施されたデニム。往時の人の手が加わっていることで、デザイン性も一点モノ感も増しています」
Antique White
手仕事のレースや繊細なステッチが美しい20世紀初頭の白い服、アンティーク・ホワイト。「時代を超えた美しさがあるからこそ自由な発想で着こなせます」。チュールが3層になったドレスは1910年製。「層の間にスリップドレスを着て、80年代の金具付きベルトを合わせたい」。¥132,000
Irregular
ヴィンテージの三角スカーフにつばを付けたスカーフキャップは、オリジナルブランド〈Irregular〉製。¥21,780
Multi Border
「マルチボーダーの多色感には着こなしをおしゃれに見せるカラーマジックがある。コバルトブルーもマイブームです」。共に1970年代。左 ¥19,800／右 ¥21,780
Sports Wear
「スポーツブランドらしい切り替えやロゴがコーディネートにリズムを生む。ゴツナイキのロゴはもはや柄のよう」。1980年代製のベージュ×白T ¥30,800、ゴツナイキのTシャツ ¥41,800、ナイロンパンツ ¥14,080
1970年代のウッドカービング ¥19,800
真っ赤な爪の指型キーホルダー ¥1,320
Art Denim
スペシャルヴィンテージデニムに補修が施された本当の一点モノ。1950年代の〈リーバイス®〉501XXは ¥308,000。ゴツナイキのロゴT、マルチボーダーT、〈Irregular〉のリメイクTを重ね着。店主の山口郁子さんいわく「マイブームを全部あわせたコーディネートです」。
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Photo_Norio Kidera Text_Masae Wako Text&Edit_Chizuru Ohba
