デザイナー交代が相次ぎ、混迷を極める今日この頃。はたして安寧の世は訪れるのか!? 社会の写し鏡、ファッションの最先端を徹底分析する。#2025-26年秋冬コレクションレポート
👗FASHION
25年秋冬、上質でシーズン長く活用できるレザーに脚光
コレクションレポート vol.5
今注目すべきは
「しなやかなレザーの洗練」
コートやブルゾンといったアウターを中心に、上質でシーズン長く活用できるレザーに脚光が。全身を同素材でまとめた着こなしも新鮮。
Hermès
土が敷かれたランウェイに、艶やかに浮かび上がるレザーの装い。ベースは馬の毛並みを想起させる深い茶色や黒、スレートグレーといったダークトーン。そこにヒノキやリンデン、松のグリーンがフレッシュな輝きを添える。フェルトとラムスキンのリバーシブルコートには緻密なキルティングステッチを。凛としたカッティングのノースリーブドレスなど、職人によるクチュール技が随所に。乗馬やメンズウェアに通じるディテールには、振り返ることなく前へと進む芯のある女性像がにじむ。
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Text&Edit_Aiko Ishii



