au decoおでこ
[広尾]
クラシック・フレンチを
古酒ワインと一緒に
代官山「アタ」、恵比寿「グッドラックカリー」など、人気店を次々手がけてきた掛川哲司シェフが、原点に立ち戻り、未来を見据えて立ち上げたのがこの店だ。それは、師である箱根「オーベルジュ オー・ミラドー」の勝又登シェフにボディブローのような強い刺激を受けたからだという。勝又シェフたち先達が、日本のフランス料理の世界を切り拓いてきた。そして今なお、チャレンジを忘れていない。その姿勢、料理哲学を見習うべきと痛感し、さらには、弟子時代に叩き込まれた技術を、自分たちの世代が継承していかなくては。そう思ったのだという。
難しそう?それが、ぜーんぜんそうじゃない。とっても気楽な店。ふらっと入れるし、料理の量もカスタマイズできる。年代もののワインを予算に合わせて選んでもくれる。料理はクラシック・フレンチを標榜してはいるが、そこは現代。鮎のコンフィにガスパチョとクスクスを合わせたり、タラバガニパイの中に、お母さんの卵焼き的なスクランブルエッグを入れてみたりと、伝統を踏まえながらも、新しい掛川スタイルを生み出している。
とはいえ、店はスタートしたばかり。これから、どんなふうに進展していくか楽しみである。