話題のオルタナティブコーヒー豆ブランド〈虎へび珈琲〉が、渋谷パルコに旗艦店をオープンした。「サカナクション」の山口一郎氏とのコラボレーション商品など、多数のアーティストとコラボレートアイテムが登場。
渋谷パルコに〈虎へび珈琲〉の旗艦店がついにオープン。山口一郎(サカナクション)とのコラボも
干支を軸に、12日ごとにめぐってくる吉日のことを「寅の日」と言います。寅の日がいつかというと、3月21日。この日、渋谷パルコにトラが現れました。
何のトラかというと、コーヒー豆ブランド〈虎へび珈琲〉です。
〈虎へび珈琲〉は、元科学者にして焙煎士である今井惇人氏を主軸に、コーヒー&サイエンスをテーマに2020年に創業したショップ。今井氏は、豆の挽き方や、お湯の温度、蒸らし時間など、さまざまな要素によって風味が左右されるコーヒーを、誰もが美味しく淹れられるよう、渋み成分であるタンニンを抜く、独自技法で焙煎を行っています。さらにナチュラルサイエンス製法を採用することにより、近年問題視されているコーヒーカビ毒の99.9%除去に成功している、オルタナティブブランドとして脚光を浴びてきました。
アーティスト上田走氏が虎へび珈琲のために描き下ろした作品。
この〈虎へび珈琲〉、実は2022年に渋谷パルコでポップアップを実施しているのですが、商品はあっという間に完売!このあまりの人気から、その後も同館にて期間限定店をオープン。そしてこの度、満を持して、旗艦店が誕生する運びとなったのでした。
コーヒー豆の素晴らしさは言わずもがなですが、こんなにも人びとを魅了しているのには、もう1つの理由があります。それは〈虎へび珈琲〉が、コーヒーや飲食という垣根を越え、多くの豪華なメンツとコラボレーションを行っていること。
旗艦店のグランドオープンにあたっても、もちろん、あります!
注目は、山口一郎氏(サカナクション)が率いる〈ヤマイチ/yamaichi〉とコラボレートしたドリップバッグ「ヤマイチ・ブレンド」の発売。さらに店頭では、山口氏が愛飲するアイスコーヒーのレシピを、「ヤマイチ・ブレンド」を使って再現したメニューが展開されます。
今井惇人氏が長年研究を重ねた科学的データを基に、独自の科学製法と焙煎技術を用いて焙煎したコーヒーは、“不加縮合反応”によって豆本来が持つ旨味が最大限に引き出されている。写真は「ヤマイチ・ブレンド」10袋入り ¥3,500。
そのほかにも、ファッションブランド〈サスクワァッチファブリックス〉、アーティスト・上田走氏とのトリプルコラボとなる、フーディーとスウェットシャツが限定発売されたり、ファッションブランド〈ベータポスト〉のコラボネックレスが展開されたり、人気陶芸家・伊藤環氏とのコラボレーション器の新作が発表されたり。
店内を彩るオブジェすら、ヴィンテージインテリアを得意とする〈ユー・アー・ウェルカム〉の協力のもと設置されるというのだから、なんだかもう、アーティストが登場しすぎて、何かのお祭りのよう。
店内には、西館朋央氏と佐久間磨氏によるプロジェクトユニット〈ニューサービス〉による立体造形物が設置される。アートピースでありながら、時に椅子に、時にテーブルにも変化。〈虎へび珈琲〉が唱える「自由」が表現されている。
寅の日に現れた、待望の旗艦店。ぜひお店で、人気の味や貴重なグッズを手に取ってみてはいかがでしょうか。
【虎へび珈琲】
Text: Ayako Tada