右手にスプーン、左手にししとう!?
大阪からやってきた新感覚カレー
作る人の数だけ個性があり、日進月歩のスパイスカレーの世界。ムーブメントを作り上げ、その震源地といわれた大阪発の「Columbia8」は、食べ方からして斬新。店の推奨コメントによると、「右手にスプーン、左手にししとう」とある。「お客様ご自身のタイミングでししとうを少しかじり、時折グレープフルーツジュース(セット)を飲んでいただく。こうすることでより香りと味を感じやすくなるという環境作りです」と、代表のオギミ〜ル☆さん。ししとうの持つ苦味は嫌われがちな味。けれどあえてその要素をバッティングさせることで、スパイスの香りがよりダイレクトに感じられるのが面白い。カレーはするすると喉を通り、香辛料の余韻が深く心地よく口の中に広がる。
「私はもともとテクノやハウスのDJをやっていて、そのためか香りは音域に近い感覚。例えば高音はカルダモン、中音はクミンやコリアンダー、低音はシナモンやジンジャーなど。バランスのとれた三角形を作るイメージでスパイスを構築しているんです。特性をそれぞれの音域に当てはめて、30種類以上の香辛料を使い香りをイコライジングします」
百聞は一食にしかず。ししとう、ルゥ、ジュースをテンポよく口に運べば、多層的に広がるスパイス、苦味、甘み、塩味のアンサンブルにハマること間違いなし!