22時に開ける冷蔵庫は明日からの元気をくれる宝箱だ。ほんのちょっとしたご褒美が入っている。自分を励ますために、今日もまた扉を開ける。
突然の寒さの訪れに。「さつまいもとホワイトチョコのとろけるデザート」
自分へのごほうびレシピ「22時の冷蔵庫」vol.64
さつまいもとホワイトチョコのとろけるデザート
どこからともなく次の季節の足音がして、気がついた時にはしんと冷えた空気が頬を触る。
時折、その気配をぎりぎりまで消して、突如現れることもあるのが困りもの。体調を崩しやすい季節の変わり目というやつだ。
突然のことなので、衣替えはもちろん間に合わない。
ついこの間まで半袖を着ていなかったか?と思いつつ、クローゼットを漁る。
急ごしらえの装備で外出するが、やはり寒い。映画のように予告編をしっかり流した上で、本公開としてほしい。
帰ったら温かいものを絶対に食べると決めた。
・さつまいも…中サイズ1/2本
・ホワイトチョコ…20g(板チョコ1/2枚程度)
・バター…10g
・シナモン…2振り程度
さつまいも1/2本分を水で濡らす。
キッチンペーパーでくるみ、さらにラップでもくるんでおく。
まずは600Wの電子レンジで1分ほど加熱する。その後、できるだけ抑えたW数(200W程度、調節機能がなければ解凍モード)で8分ほど加熱。
取り出して、竹串がスッと刺さればOK。まだかたいようであれば、小さめのW数で30秒ずつ追加で加熱する。
さつまいもが完全に加熱できたら、熱いうちに1cm厚に輪切りにして、耐熱皿でホワイトチョコ、バターと混ぜ合わせる。さつまいもの熱で溶けていくと、ふわぁっと甘い香りがたちのぼる。
器に盛りつけ、シナモンをふりかけたら完成。
温かいうちにいただくのが、よりしあわせになる秘訣。ホットミルクもつけると最高だ。身も心も温まるのを感じる。
どうやら明日もしっかりと寒いらしい。さつまいもの残り半分はまた明日いただこう。
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Illustration_Natsuki Kurachi Text_Ryunosuke Nishimura