お元気ですか?
ホロスコープを眺めてみると、広がりも喜びもあるけれど、どこか運命があなたの手を離れて独り歩きしているような不思議な感覚が伝わってきます。
楽しいし、快適だけど、誰かの都合や気まぐれですべてふいになってしまうような……。
この感じ、最近何かで感じたと記憶を探ったら、映画『帰らない日曜日』でした。舞台は第一次大戦後のイギリス。まだ階級制度が強く働く時代の貴族とメイドの恋の物語です。
作品予告でご覧いただけるのですが、恋人の計らいでメイドは彼の家で自由に過ごす時間をもらいます。
重厚な家具、一族の富と歴史を感じさせる絵画や調度品の中を彼女は全裸で歩き回ります。その背徳感とスリル……。手が届くのに、自分のものではない。手に入れているのに、所有できない。
人はなんと厄介な世界に生きているのでしょうね。
この映画、ちょっと面白い反転をするのです。あなたのお好みに合えばいいなと思います。