不意打ちで、「敗戦記念」という言葉に出会いました。歴史的事実として、第二次世界大戦で日本が負けたことは知っていても、ドキッとしました。一般に使われている「終戦」ではなく、「敗戦」という言葉の重さを持て余したのです。
そして、賢人たちの配慮に気づきました。8月15日が「敗戦記念日」とされていたら、ずっと卑屈さから抜けられないでしょう。そして、いつか「負けっ放しはイヤ」と感じるかもしれません。言葉というのは怖いものです。
戦いが終わった、戦いに負けた、どちらも正しく、戦後80年の節目を迎える今、あえて「敗戦」と強調する理由もあるのでしょう。美術館に置かれた何かの講演のチラシだったように思いますが、打ちのめされ、内容を確かめることまでできませんでした。私には、メッセージが強すぎたようです。
戦争はイヤ、平和がいい。今日の続きの明日を楽しみにしたい。戦争が終わって平和を始め、その先に続く物語を幸せなものにしたいですね。
