「落語は面白いよ」と色々な人から言われても、なかなかきっかけがありませんでした。でも、「寄席はフラッと行って、フラッと座って、適当に笑って帰りたくなったら帰ればいいんだよ」と言われて「そうなんだ!」で行けますか? 私は未だに行けません。最初だけでも誰かについていきたい、そんな依存心があるのです。でも、「じゃあ、行きましょう」と先立ってくれるような人は知り合いにいないため、勇気とのせめぎ合いです。
でも、三越落語を聞き始めて、もうすぐ1年が経とうとしています。友人を誘って行くようになったため、チケット取りを必死で頑張って、先日、とうとう前から2列目の真ん中の席を取ることができました。
そこで、やっと気づいたのです。「おや、ここからここで、客席の温度が違うぞ」と。なるほど、後援会枠か! 注意深く観察しますと、さりげないアイコンタクトがあり、レスポンスもあります。
我が国は、推し文化で回っているのですね!
