この秋公開される映画『エルネスト』は、今から50年前、かのチェ・ゲバラからファーストネーム「エルネスト」を戦士名として授けられ、共に戦い、命を落とした日系人、フレディ前村の物語だ。
「敬愛する阪本順治監督が脚本から手がけられた作品であり、〝キューバ〟〝チェ・ゲバラ〟というキーワード自体、若い頃から好きで興味を持っていたので、即決でお受けしました。激動の時代、名もなき戦士の生涯に光を当てたストーリー。漫画の原作やキラキラ映画と言われる作品が多い中で、今こういう映画を作るのはなかなか難しい。企画や出資を含めて挑戦でしかないものだと思います。でも、挑戦を続けることに意味があるし、他の作品を10本やるより、この1本に参加することの重みを感じました。自分の財産になる作品だとすぐにわかったんです」
フレディの人物像についても、たくさんの共通点があったと振り返る。
「シャイな部分も多いけれど、自分の信念は絶対に曲げられない頑なさ。命をかけてまで信念を貫くところにはすごく共感できましたし、僕が持っている資質にも似たような部分があると思いました。もしあの時代と状況にいたら、僕もフレディと同じような行動をとったと思う。でもそれは、家族や祖国に対する想い、夢を持って、目標に対して一生懸命進んでいる若者という意味では、決して遠い時代や国の話ではないんです」
スペイン語を半年かけて習得し、体重を12キロ落として撮影に臨んだ。
「晩飯を抜いて、代わりに走りました。 走ると満腹中枢が刺激されて食事をしたような満足感を得るらしいんです。まぁ、お酒は毎晩飲むんですけどね(笑)」
「役者は身を削る仕事」と語る彼がリラックスできるのは、まさにその時間だ。
「だいぶお酒も回ったぐらいの、深夜12時過ぎかな。周囲も寝静まってすごく静かになる。あの感じが、好きなんです」
リラックスして過ごす時の女性のファッションについて聞いてみると…
「なんとなく…ストーンとしたワンピース的なイメージですね。キュッキュでなく(笑)。襟元の開いたヘンリーネックが着心地がよくて、いいんじゃないですか」。
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