ここは『ライオンの隠れ家』の収録が行われるスタジオ。市役所で働きながら弟のために生きる兄・小森洸人を演じる柳楽優弥さんと、自閉スペクトラム症の弟・みっくんこと美路人役の坂東龍汰さんが、役の衣装を着て登場。まずはセットのことから話を聞いた。
柳楽優弥 × 坂東龍汰 ドラマ『ライオンの隠れ家』
寄り添うように暮らす兄弟にある事件が訪れる。二人の住む家のセットで撮影!
柳楽 居心地がよく、どんなシーンを撮っていても違和感なく入り込めました。弟のみっくんと子役のライオンがちゃんと走り回れる動線がちりばめられていると聞いて、美術さんの考え抜かれた仕事にあらためて感動しました。
坂東 事前に間取り図をいただいて、自宅の壁に貼って、台本を読みながら想像するのも楽しいんです。だから、セットに入った時は「頭の中にあった場所だ!」と感激しつつ、ディテールの細かさは想像を超えていました。
──初共演とうかがいましたが。
柳楽 坂東さんは最初にお会いした時からすごく話しやすくて。実は僕、ニューヨークが好きなんですけど、彼はマンハッタン生まれなんです。もうね、その時点で好き(笑)。
坂東 ニューヨークに生まれてよかった〜(笑)!
柳楽 相談したり構築したりするのがいい時間になっていく人。バディと出会えた感じです。スーパーラッキー!
坂東 僕は幼い頃から柳楽さんのファンで、当時姉に頼んで柳楽さんに手紙を書いて出したこともあるんです。『星になった少年』の時。
柳楽 え〜?そうなんだ!
坂東 だからドキドキしてました。現場で素を出すのは苦手なのに、柳楽さんといると言葉はなくても笑えたり、本物の兄弟みたいな気分になるんです。
柳楽 仲の良さは、やばいよね。
坂東 最近は『ガンニバル』の大悟のようなイメージもあったけれど、今回の柳楽さんの放つオーラは本当に心地いい、風というか妖精というか。
柳楽 ……大丈夫(笑)?
坂東 凪の中にうごめく天使というか。
柳楽 ほめ殺しやめて〜。
Models_Yuya Yagira, Ryota Bando Photo_Maciej Kucia (AVGVST) Edit_Naoko Sasaki