ダイナミックな柱と梁が好き
田部井美奈
グラフィックデザイナー
「南の窓から入る朝日がとにかくきれい。朝ごはんを家で食べないっていう長年の習慣を変えてしまったくらい、気持ちいいんです。朝は早く起きてちゃんとコーヒーを淹れるようになったし、光のあたる所に好きな作家やデザイナーの作品を飾るようになった。家は人を変えますね」。
うれしそうにそう話すのは、郊外の一戸建てに引っ越したばかりの田部井美奈さん。あらかじめリノベーションされた木造2階建てを購入し、棚を作るなどささやかに手を加えて楽しんでいる。1階は大きな本棚のある書斎と、「初めて見たとき、ここで本も読めるし猫とも遊べる。楽器も弾ける?とドキドキした」広い土間。2階は、小さな土間付きのリビングダイニングキッチン。三角の天井を木の柱や梁が支える清々しい空間だ。
「よく見ると梁の上に梁がのっかっていたり、こんなに必要かなというくらい柱が並んでいたり、どこか不思議な強さがあって気に入っています。ソファに寝そべって窓からの光と高い天井を眺めていると、日々の仕事とは違う思考ができ、よい刺激になっています」