優れた美的センスを持つファッションクリエイターはどんな暮らしをしているのだろう?世界各国のデザイナーたちの自宅を訪問。心地よい空間づくりや家具の選び方、大切にしているオブジェまで、家とクリエイションの素敵な関係性が見えてきた。
海外のデザイナーのインテリア vol.2|〈Susan Fang〉デザイナー・Susan Fang

Susan Fang
〈Susan Fang〉デザイナー
Shanghai, CN
透明なビーズバッグやファンタジックな色合いの服たち。〈スーザン ファン〉が描く白昼夢のような世界は、そのまま家族と暮らす上海の自宅につながる。
「家族が旅で見つけてきたお土産や幼いころから飾っている置きもの、コーヒーテーブル、ひとつひとつ思い出が詰まっていて、その時々の感情が宿っています。それは愛について考えたエモーショナルな私のコレクションと共通する点」とスーザン。
リビングからベッドルーム、バルコニーと、部屋の中を歩いたり、小さなオブジェをあれこれと動かしているうちに、デザインのアイデアを思いつくことが多いそう。
「アトリエから仕事を持ち帰って、家でビーズ刺繡の仕上げをすることも。そんな時はダイニングに飾った母の描いた絵の下でやっています。周りには家族旅行の写真などがかけてあって、ここが一番心落ち着く場所。ノスタルジックであたたかな思いに浸れる空間です」
朝はバルコニーに出て、カラークリスタルを手に15分ほどメディテーションするのが日課。優しい色に包まれた、澄んだ心地よさが、日常の隅々から伝わってくる。