ファッションやアートなど、さまざまな分野の表現者たちが作りあげたプライベートルームを拝見。もの選びの基準、色彩へのアプローチ、スペースの捉え方。それぞれが追求する“居心地のよさ”とは?
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フォトグラファーユニット・トキ「憧れの建築に住むということ」|クリエイターたちの快適空間に潜入 vol.2
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憧れの建築に住むということ
トキ
フォトグラファーユニット
名作と呼ばれるヴィンテージマンションに住みたい。そう想い続け、トキの2人は約1年前に居を移した。
「実は3、4年前にも内見に来ていて、これ以上の建物はないな、と。その後もどうしてもあきらめきれず、昨年、〝空きが出た〟と不動産屋さんから連絡をもらって、すぐに申し込みをしました」
築32年。歴代の入居者たちが大事に住み継いできた室内はオークの床や漆喰の壁など良質な建材の風合いが生かされている。特に気に入っているのは作りつけのソファーベンチ。日が差し込み、あまりにも気持ち良くて、つい昼寝をしてしまうこともあるそう。
「一室を仕事部屋にしているので、オンとオフを切り替えるためにも、リビングでは思い切りリラックスしています」
〝ここに見合うものを〟と、もの選びはこの部屋が基準になった。そして、住んでみてあらためてわかった良さも。
「緑豊かで自然と調和しているんです。鳥や虫もよく飛んできます。夏は暑さを気にせず、窓を開けてセミの鳴き声をずっと聞きたくなる。そんな家です」
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トキ
公私ともにパートナーである2人組によるフォトグラファーユニット。柔らかな光の幻想的な写真は、国内外から注目を集めている。ラフォーレ原宿で年内いっぱい展示も行う。 Instagram→ @toki_39
Photo: TOKI Text: Mariko Uramoto, GINZA