「テーブルマナーがレディを作る」。お洒落が好きで、美味しいものも大好き、そんなGINZA読者が身につけるべき 基本のテーブルマナーとは? 自分をエレガントに見せる作法と所作で、真の魅力的な淑女になりましょう。
自分をエレガントに見せる作法と所作で、真の魅力的な淑女になりましょう。 レディのためのテーブルマナー Part2

LECTURE 01.
魚の骨やオリーブの種、どうしたらいいでしょう?
飲み込めない肉片や軟骨、魚の骨やオリーブの種があったら、お皿にぷっと吐き出したり、手で直接つまんだりしてはいけません。口元に手を添えてフォークの先やスプーンにのせるか、箸でつまんで口から出します。そしてお皿の右奥に置いておきます。これが正式なやり方ですが、難しければティッシュに出すのも良いでしょう。(小倉さん)
LECTURE 02.
友達どうしで料理のシェアは、マナー違反ですか?
基本的にはNGなのです。シェアするときに、どうしても料理をテーブルの上にこぼす確率も高くなるし、迷惑をかけそうなことはやらないのが正解。人が食べている料理がどうしても欲しくなったら、「一口交換」するのではなく、次回もう一度レストランに来店してためしてみること。自分がオーダーしたものをそのときどき満喫し、2回目に来たときに別のメニューを楽しむのが本物のレディだと思います。(小倉さん)
LECTURE 03.
床に落としたものは、お店の人にお任せを
ナイフやフォークを床に落としたとき、あわてて自分で取ろうとしたり、下をのぞきこんだりしてはいけません。他のカトラリーを取ってそのまま続けるか、なければお店の人に替わりを持ってきてもらいます。床に食べ物 を落とした場合も自分で拾わず、お店の人に「こぼしてしまいました、申し訳ありません」と声をかけます。(小倉さん)
LECTURE 04.
仕事帰りの大荷物があってもスマートに
クロークが無いレストランでの、仕事帰りの会食。たとえ資料が山のように入ったバッグを持っていた場合でも、床の上にバッグは置きません。貴重品や携帯、ハンカチとティッシュなど身の回りのものをクラッチバッグのような小さなバッグにまとめ、事前にバッグインバッグにしておきます。それ以外はレジで預かってもらうのが良いと思います。(湯木さん)
LECTURE 05.
もう二度と、骨つき肉と格闘しないために
スペアリブなど骨つきの肉を綺麗に食べる方法は、まず最初にナイフとフォークで骨と肉の境目を切り分けてしまうのが良いでしょう。それからいつもステーキを食べるときのように、フォークで肉を刺し、左側からナイフで切ります。1度に一切れだけ切って食べます。カジュアルな店であれば、最後に骨についている肉にかじりついてもOKです。(小倉さん)
レディの作法を教えてくれた方々
小倉朋子さん
食の総合コンサルタントとして幅広く活躍中。著書に『世界一美しい食べ方のマナー』(高橋書店)ほか。
湯木博子さん
日本料理の発展と、伝統を踏まえながらモダンな趣向を追求してきた「東京𠮷兆」の女将。
岡副徳子さん
大正より続く銀座七丁目の老舗料亭「金田中」の女将。お茶、香道などを嗜む。
Illustration: Satoshi Hashimoto
Text: Chizuru Oba
Cooperation: Yuko Tanabe (Ginza Hyakuten)