現代のライフサイクルの中で伝統工芸に光を当てることを目的としたプロジェクト「tefutefu」。森星がクリエイティブ・ディレクターとして参画し、この度待望のプロダクトを発表する。都市型ホテル「アマン東京」にて、2023年7月20日(木)より登場。
森星が手がけた、日本の伝統美を体現する漆器
プロジェクト「tefutefu」の新製品が「アマン東京」でデビュー
![森星が手がけた、日本の伝統美を体現する漆器](/_next/image?url=https%3A%2F%2Fapi.ginzamag.com%2Fwp-content%2Fuploads%2F2023%2F07%2Ftefu-tefu-main.png&w=3840&q=75)
日々世界中から情報が集まり、好みも価値観も多様化した現代。だからこそ、生まれ育った国が長く守ってきたものを振り返ることに意味があるだろう。
森星がクリエイティブ・ディレクターを務める「tefutefu」は、日本文化や工芸に光を当てるプロジェクトだ。今を生きる私たちの暮らしの中で、アップデートされた伝統美を取り入れるには──そんな問いから始まったプロジェクトが、とうとう一つのプロダクトに結実した。
それが、「アマン東京」で展開される「SUITÓ」だ。
森星は茶の湯のあり方にインスパイアされ、伝統を再解釈。そこから、日常使いできる漆器が生まれた。
木地には、耐久性に優れる国産の欅材を使用。枯山水から想を得たという流線的なシルエットは、見た目に美しいだけでなく、手にすっと馴染む心地よさも持っている。
4つのカラーバリエーションは、四季をイメージしたもの。4色はそれぞれ、異なる色の漆を重ね塗りして作られている。この二層構造ゆえに、経年変化の楽しみ方も広がっていくのだという。
塗りに使われた漆は、貴重な国産品。多く流通している漆は輸入のもので、国産漆は文化財の修繕や美術品などに用いられることがほとんど。「SUITÓ」は、徹底して「日本のものづくり」の結晶なのだ。
日常の中でゆるやかな時の流れを感じさせる「SUITÓ」は、「アマン東京」のコンセプトとぴったり合致。
![「アマン東京」のブティックでも発売。箱には「SUITÓ」の色に合わせた紐が掛けられている。](/_next/image?url=https%3A%2F%2Fapi.ginzamag.com%2Fwp-content%2Fuploads%2F2023%2F07%2FSUITO_05.jpg&w=3840&q=75)
大都市の中心にありながら、伝統とモダニティが融合したくつろぎの空間を提供する「アマン東京」。「SUITÓ」はホテル内のブティックで販売されるほか、宿泊客のウェルカムドリンクにも使われる。「アマン東京」が企画する茶の湯体験においても、茶器として登場するそうだ。
重ねられた時の重みを、優美な道具に触れて知る──これこそ、新たなウェルネスの形なのかもしれない。
ℹ️
【tefutefu「SUITÓ」】
販売: tefutefuホームページおよび「アマン東京」ブティックにて。
【アマン東京】
住所: 東京都千代田区大手町1-5-6 大手町タワー
Tel: 03-5224-3333
Text: Motoko KUROKI