限られたスペースでもたくさんの服に囲まれたい。少数精鋭のアイテムとミニマルに暮らしたい。異なるタイプを目指す人にとってもきっとヒントになる、多種多様なクローゼットルールを拝見!#スタイルのある収納アイデア
会社経営・泉美桃子さんのクローゼット
ショップ内装を手本に設計。着る喜びの沸き立つ空間

泉美桃子さんの収納アイデア
3フロアの二世帯住宅を建てるにあたり、クローゼットはおしゃれ好きの泉美桃子さんに一任された。思い描く理想は、以前に勤めていたセレクトショップ「アパルトモン」のインテリアだ。
「白い背景を引き締める黒パイプが特徴。ラックを壁から伸びる形にしたのも、いつも空けておくハンギングバーを中央に取り付けたのも、元職場で見たアイデア。自然と、ショップのような見せる収納になりました。特に、服が正面向きになる短めのバーには、翌日着ていくコーディネートや買ったばかりのアイテムを掛けて、あれこれ考えたりするのも楽しいです」
資料写真を建築家にたくさん見せてイメージを共有し、全てを叶えるまでに1年半!家の中の立地も面白い。玄関からすぐの1階はなんとバスケットボールの練習ができる吹き抜けのコート。そこから階段を上がった右手、洗面所や洗濯機の置かれた風呂場に続く4畳ほどの一角が、ほぼ泉美さん専用のこのスペース。入口は、外から中を覗けるようガラス扉にして、ステップの上り下りするときにも、お気に入りの服を感じられるので気分が上がるという。
「それだけでなく、3階のリビングに行く前に、バッグやアクセサリーを戻して部屋着になる場がある動線が鍵。脱いだ服をうっかりソファに置くこともなくなり、散らかりにくくなりました」
Photo_Hikari Koki Text_Minako Okada