日々の生活に役立つ道具としてだけでなく、空間に置くだけで美しい風景が広がるアートピースのようなクラフトを集めました。#暮らしで使いたいオブジェ
暮らしで使いたいオブジェ【花瓶編】
飾りたくなる白い陶器と色ガラス

1 ジョスリン・ミラー
花が際立つピクチャーフレーム
キュレーター、著述家としての顔も持つニューヨークのアーティスト、ジョスリン・ミラー。彼女が手掛ける作品は、共に時間を過ごす人の心にそっと優しく囁きかけるような穏やかさと抽象彫刻にも似た力強い造形美が同居する。ベースの上部につけられた円盤状のパーツが花を生けたときにフレームのような役割を果たし、花をより美しく華やかに見せてくれる。〈アルカーデヴェッセル〉φ12×H31cm ¥141,900(モーダソアム)
2・3 入江佑子
砂浜から生まれる魅惑のテクスチャー
表面に粒状の細かな凹凸をまとったオブジェ。この特徴的なテクスチャーは、浜辺の砂を陶土と混ぜ合わせて焼成することによって生まれたものという。思わず手を伸ばして触れたくなるような愛らしいかたちも魅力的だ。入江佑子は、京都造形芸術大学にて陶芸を学んだのち、2015年に自身の工房、ドナ・セラミック・スタジオを設立している。2 H30×W22.5×D19cm ¥93,500 3 φ14×H15cm ¥25,300(共にコント)
4 市橋美佳
相反するエレメントを一つのかたちに
直線的なかたちと緩やかな曲面を組み合わせながら、硬さと柔らかさ、重みと軽やかさなど、相反する要素を巧みに造形にまとめ上げたフラワーベース。絶妙なバランスで筒の上にのせられたパーツが作品のかたちを印象づける。生け方によってはこれが花留めの役割も果たし、花のボリュームや配置を適切にコントロールでき、バランスよくアレンジすることができる。〈端園/ハナゾノ〉H23×W47×D10cm ¥49,500(水犀)
5・6 鈴木絵里加(ソーク)
背景をつくる密やかな存在
建築の道に進むも、手の中でものづくりがしたいと陶芸に転向した鈴木絵里加。料理を盛ることでうつわとしての役割を果たすように、花を生けてこそ花器は完成するもの。そんな思いから、主張のあるかたちではなく、物事の背景となることを志している。薄手で繊細な印象だが、手びねりが醸し出す穏やかな趣きが自然と風景に溶け込む。5 H3×W13×D10cm ¥15,400 6 H17×W12×D8cm ¥22,000(共にボイス)
Photo_Junpei Kato Styling_Yumi Nakata Flower_fiore soffitta Text_Hisashi Ikai
