平成元年生まれのオタク4人組からなるグループ「劇団雌猫」が、わいわいトーク!メンバーである、かんさん、ひらりささん、もぐもぐさん、ユッケさんが月替わりで登場する本連載も今回で最終回。最後は4人全員の登場です!
「オタ活」から「推し活」への7年、どう変わった?変わってない?
劇団雌猫の“幕間におしゃべり” 最終回


2026年、あけましておめでとうございます!!2019年に始まったこの連載も、今回でいよいよ最終回です。
「愛と浪費のお悩み劇場」としてスタートして、連載タイトルの変更を経て、通算77回!今回で連載を終了することとなりました。


7年ってすごいね。2人ペアで毎月お話できて楽しかったな。2019年4月って何してただろう。
コロナ前なのもあって、ものすごく前に感じる。

連載を始めた頃の我々は29歳で、今は36歳。お姉さんになってきたね。


アラサーからアラフォーへ…。
連載当初の記事によると、まだtimeleszがSexyZoneだったようですね。

5人が4人になり、3人になり、8人になりました。


そう言われるととんでもないことだ。ちなみに私が当時ハマってLAまで追っかけに行ってたジュニアのグループは解散しました。
諸行無常だね。吉田朱里ちゃんのNMB48の卒業が2020年なので、それよりも前なのか~びっくり!


7年も経つと、オタクだけでなく推しの人生も変化していってる。
最初はこんなに長く連載させてもらえるって本当に思ってなかった!ありがとうございました。

年齢を重ねて、オタクとしてのマインドなど変わったことってある?


私はジャンルが変わっても、好きなものを見つけて浸るマインドはそんなに変わっていないんだけど、SNSで友だちつくって交流したりはしなくなった!一人で楽しめるようになってきたのかな。
確かにかんはソロ度上がった気がするね。ユッケさんは?


私もTwitterの仕様変更に悲しんでいるくらいで、全然マインドは変わってない気がする。いつまでも心が女児で、サンリオのトレカケースとか買っちゃうし…。
いまだにX(旧Twitter)をTwitterと呼び続けるユッケ(笑)。


あ! でもさすがに多少貯金はするようになりました。
ユッケに貯金が!!劇団雌猫といえば、ユッケに貯金がないことから始まったプロジェクトですからね。


確か4人でご飯食べてる時に貯金額の話になって、お金の話ってなかなかインターネットでできないから匿名で色んなオタクに聞いちゃおう!ってなったんだよね。それが最初の同人誌「悪友vol.1 浪費」をつくったきっかけ。
懐かしいね〜!私はシンプルに体力的な問題で、無茶なスケジュールができなくなった。徹夜明けにそのまま新幹線乗って遠征みたいな…。

そもそも当時はどうして徹夜してたの?

あの……当たり前のように朝まで飲んでた(笑)。


すごすぎる(笑)。でも、今でももぐもぐさんって相変わらず体力あるように見えているよ。結構な頻度で現場行っててバイタリティがすごい。

わかる、もぐもぐさんこないだ夜行バスで遠征してたよね?体力すごいと思った。
大阪→東京の移動ね。それはグレードの高い夜行バスに1回乗ってみたかったの。それこそ昔よく乗ってた激安夜行バスからかなり進化してるって聞いて。


なるほど!!高級夜行バス、私も気になってた。どうだった?
かなりよかったよ~!思ったより快適で、場合によっては新幹線よりアリかもと思ったくらい。また知見シェアするね。

好奇心が保てていてすごい。


ひらりささんも、バレエにストリップにと、いつも好奇心が尽きない感じがするよ。
それはよかった!そういえば、「推し活」が流行語大賞になったのは2021年なんだって。


それまでは「オタ活」って言ってたよね?
確かに。「推し活」って言葉が一般的になる前はそうだったね。

以前調べたのだが、我々が2017年に刊行した書籍『浪費図鑑』には「推し」(名詞)は60回出てくるが、「推す」(動詞)と「推し活」は一度も出てこないんだよ。

そうなんだ! それ、結構貴重なデータじゃない?


2010年ごろのAKB48の曲に『チームB推し』というのがあって、その歌詞には「〇〇推し」という名詞的な用法と、「推してください」という動詞的な用法が両方出てくる。

なるほど~。でもその時点では、動詞的な使い方はメジャーじゃなかったよね。
この7年くらいで、行動としての「推す」が一気に多くの人に使われるようになったのだな。

自分たちも外向きには「推し活」ってワード使うけど、親しい友だちとの会話では「なに推してる?」とか「推し活どう?」とかは言わないな。


便利な言葉だけど、なんとなくソワソワする感じもあるしね。
わかる。とはいえ、初対面の人と話す時なんかは本当に便利だよね!

時代の変化で、それくらい推しがいることが当たり前になったってことだね。

ここ数年の明らかな変化としては、推しコーデとかダンスチャレンジとか、視覚的に周囲にも分かるオタク行動がすごい増えたとは思う。


SNSと推し活の掛け合わせで、オシャレな写真映えグッズもどんどん出てきてるよね。
痛バとかは昔からあったけど、それが進化してる感じかな?企業側から「推し活のための」を銘打った商品はすっごく増えた!


サンリオの「エンジョイアイドルシリーズ」っていう推し活用グッズシリーズがあって、あれは2019年に始まってるみたい。
やっぱりこの7年の動きは大きいのだな。

エンジョイアイドルシリーズなんてもうド定番になってるもんね。アクスタがこんなにメジャーになったのもまあまあ最近?


そうだと思う。アクスタは2016年ごろに「Juice=Juice」元メンバーのゆかにゃ(宮崎由加さん)がバズらせた説があるよね。

そうなのか!

グッズとしてはもっと前からアクスタみたいなものってあったけど「ご飯と一緒にアクスタの写真を撮る」という文化を流行らせたのは、たぶんゆかにゃのツイートだった…はず!
推し活文化に歴史ありだ…。推し活って言葉が生まれる前は「オタ卒」って概念が今よりもっと強く界隈に根付いてた印象があるんだけど、いつしか「いつかは卒業するもの(大人がやることではない)」みたいな風潮がなくなったのは時代の変化だな〜と思ったよ。


推し活に定年なし。わたしの人生の夢は、自分の葬式に推しに参列してもらうことなんだけど、推しカラーで迎え入れてあげようかな〜。
推しにとってはホラーだろ。でも推しカラー葬式プランとかそのうち出てくるだろうなー!


今検索したらもうそのようなプランやサービスがあった(笑)!すごい〜。
これまでも、氷川きよしのファンのおばあちゃんは、氷川きよしのブロマイドを棺桶に入れてたりしてただろうからね。「シニア推し活」って言葉も年々注目されているし、お葬式プラン関連はありそう。

劇団雌猫が今制作中の新刊も「推し活をもっと便利に」をテーマにした50代以上向けのスマホ実用本なんだよね。実際に取材しててパワーを感じる。

本当に!50代60代の方と結構お話したんだけど、オタ友つくって、しゃべって、旅行して、なんなら夫や娘も巻き込んで楽しんでて元気だし素敵だな~と思う!


ベタな表現だけど、私自身は推し活していた方が人生にハリが出る感じがするんだよね。

日常生活でアドレナリンがぶわーって出る機会そんなにないもんなあ。
休みの日も予定がなければいくらでもだらだらしちゃうけど、何か理由があれば準備もするし出かけるもんね。


平日も、夜に何も予定がないとダラダラしちゃうじゃない?でも18時に絶対TDCホールの座席に座ってないと!!と思うと、朝から段取りよく頑張れるし…。
大人の部活動。


TDCホールへの出動はテニミュ観劇を想定しているので、本当に大人の部活動かもしれません。テニス部。

テニミュ観劇、保護者席のつもりじゃないんだ?

え、全然、登場人物の同級生のつもりだったよ……。

ごめん(笑)。推し活で心が永遠に若くいられる例。

そうだよ!それに、オタク趣味のおかげで友達も増えている。
この連載を通じて推し活に関してもいろいろな悩みを受け取ってきたけど、良いことも悪いこともありつつ、総じて人生にメリハリがつくということなんだろうな。

うんうん。あと、女性は特に目まぐるしくライフステージが変わってくこともあるけど、劇団雌猫はそれでも仲良くやれてるよね。それも趣味の話があるからなんじゃないかな~。


確かにね。私たち4人って今みんなライフステージがバラバラだけど、お互いの人生に嫉妬することがそんなにないのは、趣味で繋がってるからこそかも。

GINZA読者の方は、趣味や好きなものがいろいろある方も多そうだけど、そういったものがあるとこれからの人生の相棒としてきっと心強いよね。
うん。別に推しじゃなくてもいい。 編み物とか楽器演奏とか、自分で手を動かしたり足を運んだりする趣味に取り組んでみるのもいいよね。

趣味がないと、他者に興味を持ちすぎたり、自分の肩書きを意識しすぎたりしちゃうのかもしれないな。


私たちの連載に寄せられたお悩みも、やっぱり人間関係の話が多かったよね。仕事のお悩みも、紐解くと人間関係の悩みだったり。
そうだね。SNSを見てると世の中揉め事ばっかりだが、シンプルに自分が好きな対象を増やしていくことが一番だ~!

あと、意外と時間が解決することも多いので「待つ」のも大事だと思ってる。


待ってどんないいことあった??
仕事で悩んでた時に、異動が決まったり、一緒に働くメンバーが入れ替わったり、自分自身の感情に整理がついたりね!

それはあるかもね、世間の空気も結構変わるし。この7年でも変わったもんね。

うん。我々はGINZAを卒業しますが、これからも楽しく図々しくオタクをやっていくので、みなさんもそれぞれの場所で楽しみましょう!


長い間のご愛読、本当にありがとうございました!
Illustration_Maiko Sugiyama

