編アシKOがginzamag.comに帰ってきました。最近はファッションと同じくらい、旅行にはまっているんだとか。欲張りな性格上、とにかく予定を詰め込むのがスタイル。彼女が旅先で見つけたものとは?
韓国ソウルで音楽フェスとアートを巡る2泊3日。編アシKOの自由すぎる週末

ワナワン、nct、高等ラッパー、ショミド…と、空前の韓流ブームが到来。今回は私を沼に引き込んだ韓流ファンの先輩3人と韓国へ。1番の目的は音楽フェス『RapBeat Festival 2018』。そして現代アートを楽しむべくギャラリー巡り。もちろんローカルなB級グルメも食べたくて、韓国ソウルに2泊3日の旅行に出かけてきました。
眠らない街ソウルで、朝6時まで遊ぶ
金曜の仕事終わりに羽田空港で待ち合わせ。ソウルに到着したのは22時過ぎ。ホテルに荷物を置いたら、すぐに夜遊びスタートです! まずはクラブやバーが集まる梨泰院(イテウォン)へ。
0時を迎えようとしているのに、人、人、人…! お昼間の渋谷くらいの人の流れ。
「今日(金曜)は人が少ないのよ〜。土曜はもっとすごいんだから☆」と案内人のソウル在住のメンズ。彼に連れられて人気のゲイクラブへ。
スタイリッシュな女の子も多くてアガります。「炎パンツ」いいね。
階段を降りて地下のフロアへ。ショット代わりに出てきたのが、このひょうたん型グラスに入ったレッドブル+ウイスキー。カーッッッ、お強い。
人が少ない金曜の夜とはいえど、フロアは埋まっていてめちゃめちゃ盛り上がっていました。韓国の人は本当に音楽好きが多いみたい。9割はしっかり踊っています。我らもうぇいうぇい、2時間ほど楽しみました。
次のクラブへ行こう!と、移動。
ソウルでも若者はコンビニ前でたむろす。午前2時過ぎ、さっきより人が多い気が…。
歩きながら夜食を頬ばる可愛い子ちゃん。こんな時間に食べて、胃もたれと無縁ですか?
弘大(ホンデ)に移動し、ヒップホップクラブ「THE HENZ CLUB」へ。最近ではブランド〈GIRLS DON’T CRY〉のポップアップショップのアフターパーティが行われたり、KID FRESINOやゆるふわギャングがライブをするなど、世界中から音楽好きが集まるスポットです。
ここでは2時間ほど踊って、午前4時。でも周りの韓国ボーイズ&ガールズが、超元気なので帰るわけにはいかない。負けられない戦いが、そこにはある!!!!
徒歩でヒップホップクラブ「BROWN SOUL/SEOUL」へ。
メンズが多い。私は「THE HENZ CLUB」派でした。
朝6時、本日の夜遊びはこれにて終了。
ソウル、2日目。前半は「現代アート巡り」
いよいよ今日は旅の一番の目的、音楽フェス『RapBeat Festival 2018』へ!…と、その前に、実はソウルには現代アートが楽しめる場所が多いのです。見たい展覧会がいくつかあったので、午後過ぎまでギャラリーを巡ることにしました。
まずは「明洞餃子」で腹ごしらえ。ニンニクの効いた辛いキムチが美味。
はじめに訪れたのは「DAELIM MUSEUM」。〈グッチ〉2017-2018年秋冬コレクションでコラボレーションした、スペイン出身のアーティスト、ココ・キャピタン。アジア初となる大規模展覧会 『Is It Tomorrow Yet?』が開催しています。
間違いなく、今ソウルで1番ホットな展覧会。思わず写真を撮りたくなる、インスタ映えのスポットを数多く用意しているのが韓国流。
会場内がほとんど写真撮影OKなのも、若者が美術館にたくさん足を運ぶ理由なのかも。
あ、ミケーレもいた。
写真、彫刻、映像で表現される、ウィットと皮肉に富んだ世界。ココ・キャピタン、こじれています…(笑)。世間に対してクールでニヒルな態度をとりながらも、アウトプットされた作品には彼女なりのユーモア、ロマンティック主義を感じます。これがアレッサンドロ・ミケーレとの相性の良さなのかもしれません。
文房具、iPhoneケース、トートバッグ、シールetc…展覧会グッズも充実。
【Coco Capitan: Is It Tomorrow Yet?】
期間: 開催中〜2019年1月27日まで開催
時間: 10:00-18:00 (入場 8,000 won) 月曜休み
会場: Daelim Museum
住所: 21, Jahamun-ro 4-gil, Jongno-gu, Seoul
【PRESENT】読者のみなさまにお土産買ってきた!
アンケートにお答えいただいた方に、編アシKOが「Coco Capitan: Is It Tomorrow Yet?」展のミュージアムショップで購入したトートバッグを1名様にプレゼントします。応募方法は以下となります。以下のリンクにアクセスして、アンケートにご回答ください。応募〆切は11月2日(金)となります。当選の発表は発送をもって代えさせていただきます。応募はこちらからどうぞ。
続いて「PKM Gallery」へ。蛍光灯を用いたミニマルな作品で知られるダン・フレイヴィンの展覧会『Fluorescent Light 1964-1995』が開催中でした。昨年、エスパス
ルイ・ヴィトン東京で彼の展覧会を見たなぁ。
韓国のギャラリーの雰囲気(特に天井の高さ)は、本当に素晴らしい。2フロア+離れにもスペースがあり、作品数の多さに驚きます。
【Dan Flavin Fluorescent Light 1964-1995】
期間: 開催中〜2018年10月31日まで開催
時間: 10:00-18:00 (入場 有料) 月曜休み
会場: PMK Gallery
住所: 40, Samcheong-ro 7-gil, Jongno-gu,Seoul
今年の春にはロニ・ホーンの展覧会が行われていた「KUKJE GALLERY」。韓国の現代アートをけん引する老舗ギャラリーで、モダンな建物も魅力です。
韓国の芸術家Yoo Youngkukの『COLORS FROM NATURE』が開催中でした。山、谷、太陽、光なのか…リズミカルであたたかい抽象的な作品が並びます。
【Yoo Youngkuk COLORS FROM NATURE】
期間: 開催中〜2018年10月21日まで開催
時間: 月〜土 10:00-18:00 日・祝10:00-17:00 (入場 無料)
会場: KUKJE GALLERY
住所: 54 Samcheong-ro, Jongno-gu Seoul
「ARARIO GALLERY」ではKim Soun Guiの『0 time』が開催中でした。文化間の関係とギャップに焦点を当てた多様なメディアの作品に会話が弾みます。
【KIM SOUN-GUI 0 time】
期間: 開催中〜2018年11月11日まで開催
時間: 10:00-19:00 (入場 無料) 月曜休み
会場: ARARIO GALLERY
住所: 84 Bukchon-ro 5-gil, Jongno-gu, Seoul
ここで昼食。ギャラリーの近くの「モッシドンナ 三清洞本店」で念願のトッポギ!
あぁ、最高すぎる。
念願の音楽フェス『RapBeat Festival 2018』
お腹いっぱいになったところで、『RapBeat Festival 2018』の会場「高尺スカイドーム」へ移動。開場して数時間経っているはずなのに、入場を待つ行列ができていて、やや不安に。
40分程並んで、やっと入れました。しかし広い!!!!!!!
ギャラリー巡りで、すっかり足が痛くなった私たち。座れるシートを探すものの、すでに遅し。シートに座る組は朝早い時間から来て、場所取りをしているようです。
スナック、飲み物、テイクアウトしたお弁当。用意がいいね。
座るのは諦め、ステージ前方までグイグイ進んでいきます。お目当の1人、VINXEN(ビョンジェ)が登場。彼は私が大好きな高校生ラップバトル番組『高等ラッパー2』に登場する最重要ラッパーです!!!!!!
しかしパフォーマンスがたったの15分。短し!
続いて登場したのは、ヒップホップ・レーベル「Indigo Music(インディゴ・ミュージック)」。彼らの歌う「flex (Prod. By GIRIBOY)」を聴きに、韓国まで来たといっても過言ではない! …というのは私達だけじゃなく周りの韓国ボーイズ&ガールズ全員そんなテンションで、もうギュウギュウのパンパンで身動きがとれないモッシュ状態でした。
ラッパーのSwings。近いけど体が痛い…。
限界を感じ、ステージから離れたところでヒップホップ・レーベル「H1GHR Music Records(ハイヤー・ミュージック・レコーズ)」が登場。日本での知名度はNo.1であろうJay Park(ジェイパーク)が立ち上げたことで知られています。H1GHR Music Records所属のメンバーSik-K、Woodie Gochild、HAONの3名は11月23日に渋谷WWWで日本初となるレーベルショーケースを開催予定。気になる方はチェック! 私はもちろん行くよ。
旬な人たちを勢揃いで見れるフェスって、いいね〜。
フェスを楽しんだ後は、梨泰院(イテウォン)に戻り「ナリエチッ」でサムギョプサルを夕食に。
超人気店。この日は13組並んでいました。でも待った甲斐あり!
時計はすでに午後11時。夜遊びに行こうか悩んだ末、ホテルにもどり、テレビで韓国のエンタメチャンネル「Mnet(エムネット)」をリアルタイムで見ることに。ラップバトル番組「Show Me the Money 777」が放送されており、結局午前3時まで見ていたのでした…トホホ。
あっという間の最終日。残り6時間…どうする!?
朝一番で建築家のザハ・ハディドが設計したすごい未来的な建物「東大門デザインプラザ」を見学。
「ソウルファッションウィークでよくスナップしている場所だよね」とミーハーな会話で盛り上がる。
歩いて「陳玉華ハルメ元祖タッカンマリ」へ。
風邪や二日酔いにバッチリ効きそうな朝食。帰国したら作ってみたい。
6時間後には空港に戻らねばならない。昨日足を運べなかった美術館へ行くことに。まず訪れたのは「国立現代美術館ソウル館(以下、MMCA)」。
ちょうどチェ・ジョンファの展覧会が行われており、入口には7000個以上の鍋やザル、バケツなどキッチン道具を組み合わせた巨大オブジェがお目見え。
チェ・ジョンファの作品は日本でも見れます。青森県の十和田市現代美術館の入口に置かれている「フラワー・ホース」が有名。
「MMCA」で開催中のチェ・ジョンファ『Blooming Matrix』ではプラスチック、木製家具、風船、金属、キッチン道具、石など、多種多様な素材をトーテムポールのように積み上げた作品が並びます。キッチュですがどこか儀式的なような。
“積み上げる”という直球な表現、力強いエネルギーを感じます。
【Choi Jeong-hwa: Blooming Matrix】
期間: 開催中〜2019年2月10日まで開催
時間: 10:00-18:00 金・土 10:00-21:00 (入場 4,000 won)
会場: MMCA
住所: 830 Samcheong-ro, Sogyeok-dong, Jongno-gu, Seoul
横の展示室では、昨年、東京オペラシティアートギャラリーでの『単色のリズム 韓国の抽象』展で見て印象的だったYun Hyong-keun(ユン・ヒョンクン)の大型展覧会が開催されていました。薄茶色のリネンのキャンバスの一部に赤黒い色が無造作に置かれた作品。
サイドから見てみたり。
【Yun Hyong-keun Retrospective】
期間: 開催中〜2018年12月16日まで開催
時間: 10:00-18:00 金・土 10:00-21:00 (入場 4,000 won)
会場: MMCA
住所: 830 Samcheong-ro, Sogyeok-dong, Jongno-gu, Seoul
残りは、あと1箇所! 「サムスン美術館リウム」へ移動。ここはまるで、現代美術の”ミュージアムピース”が一同に集まったような場所。現在は常設展のみですが、毎回ソウルに来るたびに足を運んでしまうくらい所蔵品が素晴らしいです。フランシス・ベーコン、ルイーズ・ブルジョワ、アンドレアス・グルスキー、マーク・ロスコ 、サイ・トゥオンブリー、ダミアン・ハースト、ゲルハルト・リヒター、ロニー・ホーン、ドナルド・ジャッド、アグネス・マーティン、エル・アナツイなど…。
そのなかでもお気に入りはオラファー・エリアソンの作品。スケールの大きさと迫力と繊細さ!
これで行きたかった場所、見たかったものは全てコンプリートしました(拍手)!!!!! ホテルに戻る途中で、ドラム缶焼肉を体験したく「明洞ソソカルビ」に立ち寄りました。そうなんです、欲張りなんです。
メニューは肉と、サービスの青唐辛子のみ。白米持ち込み可。
はー、食べた♡食べた♡ 音楽もアートもグルメも200%楽しめる韓国・ソウル、最高でした。今年中にもう1回行きたいな…!
最後に、ワナワンと記念撮影。ソウルで一緒に楽しい時間を過ごしたみんな、サランヘ〜♡
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編アシKO
「ginzamag.com」のディレクター。365日、同じコーディネートはしません! Instagram @ko365d