2024年5月24日(金)、〈ロペ/ROPÉ〉より、画家アンリ・マティス(Henri Matisse)の作品を落とし込んだカプセルコレクションがデビュー。優しい色とフォルムをのせたウェアのほか、イヤリングやネックレスも揃う。
〈ROPÉ〉からマティスの色彩が踊るコレクション登場
南仏の光を宿したワンピースやパンツ
現代的なフレンチシックを提案する〈ロペ〉。1968年、南フランスの町サントロペを着想源として生まれたブランドだ。透き通る日差しと穏やかな風に包まれた南仏という土地は、リゾート地として愛されるだけでなく、多くの芸術家にインスピレーションを与えてきた。2024年5月24日(金)、〈ロペ〉は画家アンリ・マティスの作品をデザインしたカプセルコレクションを発売。サマードレスやイージーパンツによって、アートと隣り合う日常を表現する。
パリで美術を学んだマティスは、1917年から1930年の間、主にニースを制作の場として活動。この時期はのちに「ニース時代」として区分され、開放的な作風を特徴としている。1954年にニースで亡くなるまで、南仏は作家の芸術的拠り所の一つであり続けた。本コレクションで取り入れられたのは、1952年から1953年にかけてニースのホテルで製作された切り絵作品『オセアニアの記憶』。それから、1905年に描かれた風景画『コリウールの風景』だ。晩年の切り絵の傑作と、初期のフォーヴィズム的大作は、形式こそ違えと豊かな色彩感覚は共通している。ラインナップでは、軽やかな生地に作品の絵柄が大胆にプリントされた。
マティスと南仏との蜜月は、とくにヴァンスの礼拝堂に見て取れる。独占領下の1943年、マティスはヴァンスの別荘「ル レーヴ(夢)」に移り住み、1948年までを過ごした。絵画を超えた枠での表現を追求するなか、町のチャペルを構想することとなる。それがロザリー礼拝堂だ。御堂の白い壁には青や黄色のステンドグラスが設置され、陽気な色と光が空間を満たすデザインとなっている。
今回、〈ロペ〉は、このステンドグラスから3種のアクセサリーを着想。クリアな素材で作られたモチーフが、夏の輝きを増幅させていく。
南仏に生涯の恋をしたマティス。巨匠の自由なクリエイティビティを宿したカプセルコレクションは、全国の「ロペストア」および公式オンラインストア「J'aDoRe JUN ONLINE」にて販売中だ。
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Text_Motoko KUROKI