映画や舞台、音楽のフィールドで活躍する女性6人の、どうしても手放せないものとは?大切なモノと「私」をつなぐストーリーを聞きました。
女優・臼田あさ美の「捨てられない物語」。一期一会なヴィンテージドレス
臼田あさ美 > ヴィンテージドレス
いまだに着る機会がないけれど、
時々愛でるだけで幸せになる存在
「色もデザインもたまらなく好き。ロングドレスでボリュームがあって首回りがタイトだと着こなしのバランスが難しいイメージですが、これはフリルの量や透け感がほんとに絶妙なバランスで、この〝どピンク〟もお見事!」
なんてチャーミングなんだろう。女優の臼田あさ美さんが捨てられないのは、行きつけの古着店「sokkyou」で5年前に買ったシルクジョーゼットのヴィンテージドレス。
「夫と結婚する前、一緒に選びました。試着して写真を撮ってもらって…テンションあがったことを覚えています」
大の古着好き。普段からヴィンテージのバッグやTシャツも楽しんでいる。このドレスは時代も国もブランドもわからないけれどそれに勝る強い魅力がある、と臼田さん。
「出合ってしまった感ですよね。一瞬のときめきが強いんです。SNSなどで、ハイブランドやデザイナーズのお洋服を見てひと目惚れすることもあります。でも、ほしいなあと思っている間に別の場所で見かけたりもして。その点ヴィンテージは一期一会。トレンドとも関係がないし、探して見つかるとも限らないからこそ惹かれるのかな」
実はほかにもヴィンテージドレスを数着持っているけれど、どれもいまだ出番がない通称“いつ着るの?ドレス”。
「衣装以上に衣装っぽくて、これがあればどこでも主役!の存在感。家でこっそりと着てみては、〝あ~、可愛いドレス~〟と年に2回くらいうっとりして、またクローゼットにつるしてます。ブラとパンツとブーツを合わせるイメージはできていますが…うーん、ますます〝いつ〟なのか謎ですね。身にまとう自分を想像するより、衣装部屋に居てくれて、時々愛でるだけでハッピーな気分を与えてくれる存在です。あ、でも自分の誕生日会は良しとしましょう」
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臼田あさ美
女優。『蜜蜂と遠雷』など話題の映画で活躍。WOWOW『ぴぷる~AIと結婚生活はじめました~』出演。フジテレビ系『アンサング・シンデレラ』出演。