長年プロフェッショナルたちの公私を支える道具はどんなもの?おメガネにかなった頼れるアイテムたちを、自ら撮影した写真とともに紹介してもらいました。

見た目も使いやすさも一級品 時間をかけて育てたい道具
料理家/冷水希三子
柴田慶信商店の檜のおひつ。友人たちからの誕生日ギフトで20年以上現役。
Luigi Bormioliの保存瓶はデザインも使い勝手も秀逸。
食道具竹上のペティ。有次から独立した方のお店で切れ味は言わずもがな。
鍛金工房 渓壽庵の銅の片手鍋。工業製品にはない温かみに惚れて。注ぎ口のキレも職人の手仕事がなせるわざ。
市原平兵衛商店のもりつけ箸。先が細くてつまみやすく菜箸に最適。京都に行くたび買い足すほど好き。左は作家もののシェーカースタイルのほうき。コーヒーミルの掃除に活躍。
金網つじの檜の中華せいろ。ありそうでない絶妙な高さ!茶碗蒸しなども蓋をしっかり閉めて蒸せる。
友人の器作家・古谷朱里さんのコーヒードリッパーは陶器の質感がお気に入り。
昔、骨董市で買った鋳物の揚げ鍋。温度が下がらず、カラッと揚がる。「ゾウさん揚げ鍋」で検索を。

実用的で愛着が湧くものは丈夫で無骨、気どりがない
写真家/平野太呂
妻から家族写真が少ないと指摘され、2年前に手に入れたライカのM10。高価なほうが持ち歩くし、シャッターを切る機会も多くなる。随所に手作業と職人魂を感じます。
コダックの35mmフィルム用ケース。レトロプロダクションとして発売された現行品。缶の質感とシンボルカラーに惹かれる。
所属しているスケートチーム、EL BURRITO’Sのバックパックは、日用品としてちょうどいい大きさ。スケーターの“荷物をどうするか問題”を解消。
映像関係の機材専用ケースブランド、PortaBraceのトートバッグは15年くらい愛用。ナイロン生地がとにかくタフで、ノスタルジックな青の色合いも好み。
ずっとヴァンズで過ごしてきたけど、最近はそれで対応できない現場も増えてきてモンベルで購入。ゴアテックス搭載でグリップ力も抜群。足元がちょっとダサい感じは、スパイク・ジョーンズ的でいい。
アメリカの電気修理工の道具入れでもあるKLEINのポーチ。普段は釣りのリールなどを入れて。