07 May 2019
人生、演じてナンボ!元銀座ホステス藤島佑雪の女優塾 vol.12「オフで自分を取り戻す、女優になる」

人生はいつだって夢芝居。演じるほどに華やぐの。いい?女は女優よ。目を腫らすまで泣いてブサイクになっても、演じている限りはスポットライトの当たる女優なの。そして、監督で脚本家で照明係で音響係なのよ。何ひとつ、わかっちゃいないアンタたちのために銀座アガリのわたくしが、女の生き方をとことん、教えてあげるわよ。
その12
「オフで自分を取り戻す、女優になる」
●女優にとって、オフこそ人生の本番。
いい?アンタたちったら、まったくわかってない!女優のオフって実はオフじゃないから。むしろ、日頃、別の人生を演じてる分だけ、オフこそ、自分の人生を生きるオンの時間なの。だから、休日こそ真剣に取り組むべきなのよ。
●すっぴんで演じない、ひとりの女として生きる。
わたくしには売れっ子美人女優の親友がいるんだけど、オフの日はまあ、普通に家族、恋人、友人と会ってるよね。エステも行くし、ショッピングや旅行にも行ってる。で、たいてい、すっぴん。で、すっぴんの方がきれいなくらい。「肌を休める」というだけじゃなく、いつもは仕事のメイクで「他人の顔」になってるから、自分の顔でいたいっていうのが絶対にあると思う。で、すっぴんのまま、外にごはんも食べに行く。もちろん、高級な店に行くときはメイクするけど、むしろ、演じないままの、素の自分でいるためにすっぴんで行ける店を選んで行く。こういう素の時間があって、素の自分がしっかりしているからこそ、女優を演じ、また、女優として役を演じることができるんじゃないかな。
●素の輝きこそ、尊い。
わたくし、今回の女優のオフというテーマで、当初は休日にも乗馬やバレエなんかやって、仕事に生かす女優の向上心を書くつもりだったんだけど、身近で見てきた友人女優のオフの姿から、素の強さ、素の輝きの尊さってあるなと思って。それこそ、女優の核なんじゃないかなって。
みんなも常日頃、誰かを演じる女優でしょ? 聞き分けのいい部下だったり、まともな社会人だったり、我慢して別の人間を演じることも多いと思う。だからこそ、オフの日は思いっきり素の自分でいることをおすすめしたいわね。もし、これぞ素の自分である! というのであれば、普段は会社に絶対していけないような派手なメイクで出歩けばいいし、方言丸出しでしゃべるのが自分なら、そうすればいいし、そんな自分を受け入れてくれるひととだけ会うようにすればいい。演じるばかりの女優だからこそ、オフの日だけでも素の自分を取り戻したいよね。そして、素が一番素敵な女でいたいよね。
藤島佑雪 ふじしま ゆうせつ
藤島佑雪(ふじしま ゆうせつ)。占い師・開運アドバイザー。元銀座のクラブホステス。著書『元銀座ホステスが教える強運!美女になる方法』(文藝春秋社刊)。『an・an web』にてお悩み相談「クラブ佑雪」、『食ベログマガジン』で「出世ごはん」の連載中。
Illustration: Momoko Ono Edit:Karin Ohira