人生はいつだって夢芝居。演じるほどに華やぐの。いい?女は女優よ。目を腫らすまで泣いてブサイクになっても、演じている限りはスポットライトの当たる女優なの。そして、監督で脚本家で照明係で音響係なのよ。何ひとつ、わかっちゃいないアンタたちのために銀座アガリのわたくしが、女の生き方をとことん、教えてあげるわよ。
その12
「オフで自分を取り戻す、女優になる」
●女優にとって、オフこそ人生の本番。
いい?アンタたちったら、まったくわかってない!女優のオフって実はオフじゃないから。むしろ、日頃、別の人生を演じてる分だけ、オフこそ、自分の人生を生きるオンの時間なの。だから、休日こそ真剣に取り組むべきなのよ。
●すっぴんで演じない、ひとりの女として生きる。
わたくしには売れっ子美人女優の親友がいるんだけど、オフの日はまあ、普通に家族、恋人、友人と会ってるよね。エステも行くし、ショッピングや旅行にも行ってる。で、たいてい、すっぴん。で、すっぴんの方がきれいなくらい。「肌を休める」というだけじゃなく、いつもは仕事のメイクで「他人の顔」になってるから、自分の顔でいたいっていうのが絶対にあると思う。で、すっぴんのまま、外にごはんも食べに行く。もちろん、高級な店に行くときはメイクするけど、むしろ、演じないままの、素の自分でいるためにすっぴんで行ける店を選んで行く。こういう素の時間があって、素の自分がしっかりしているからこそ、女優を演じ、また、女優として役を演じることができるんじゃないかな。