25 Jun 2019
人生、演じてナンボ!元銀座ホステス藤島佑雪の女優塾 vol.13「同棲マターを華麗にクリアする、女優になる」

人生はいつだって夢芝居。演じるほどに華やぐの。いい?女は女優よ。目を腫らすまで泣いてブサイクになっても、演じている限りはスポットライトの当たる女優なの。そして、監督で脚本家で照明係で音響係なのよ。何ひとつ、わかっちゃいないアンタたちのために銀座アガリのわたくしが、女の生き方をとことん、教えてあげるわよ。
その13
「同棲マターを華麗にクリアする、女優になる」
●主演女優が同棲=相部屋でいいの?
いい?アンタたちったら、まったくわかってない!その彼と結婚したいなら、同棲はやめといた方がいい。だって、これまではお互い主演女優・主演男優として、それぞれソロで楽屋を使っていたのが、相部屋になるのよ?それって格落ちでしょ? 悪いことは言わない。近い将来、花嫁という真の主役の座を掴みたいなら、やめとけ。相部屋落ちはラブストーリーの主演を若手に譲って、二番手三番手のおばちゃん女優として、第二のキャリアに進んでからでいいんじゃないの?
●同棲がテーマの寸劇を演じたいなら、止めないけど…。
別にいいの。その彼と結婚するつもりなんかなくて、同棲ってものを味わいたいとか、今、二人で住んだ方が経済的に楽だからとか、そういうだけなら、どうぞどうぞ。でも、結婚を前提にした同棲はわたくし、100%反対。だって、周りで同棲から結婚にスムーズに進むカップルって少ないから。
●男優のタイプ別「だから同棲すると結婚できない」。
特に注意が必要なのは、彼がいつもレディファーストを演じる紳士系俳優だった場合。こういうタイプって、スマートでやさしく見えて、実はかなり努力して気を遣ってたりするのね。いつも気を遣ってる分、ひとりでいる時間が必要。なのに同棲しちゃうと、なかなかひとりになれないでしょ?広いおうちで各自部屋があればいいけど、そうもいかないじゃない?するとね、なるべく遅く帰ってこようとするようになるの。で、お姫さま女優だったはずの彼女が「なんでいつも遅いの?」と芸風を変更して、オニババ演技で問い詰めるようになり、喧嘩が増えてセックスは減り、ギスギスして別れに至ると。
もうひとつ要注意は、狩人系俳優ね。あんなに最初は熱心に押して押して押しまくってくれて、会いたい会いたい言ってたくせに一緒に住み始めたら、ピタリ。脚本からラブシーンを大幅カットしちゃうって、誰の権限?みたいな。モノにしたら気が収まったのか、女優から濡場を提案してもまったく乗ってこなくなり、それが女優の悩むところとなり、望んでないのにセクシー系から一変。ジャージでノーメイクでごはんつくって、ゴミ出しての、おばちゃん系に脱皮した結果、お互い新鮮味がなくなって破局という流れ。
●わかってると思うけど、同棲と結婚は大違い。
これがね、同棲じゃなくちゃんと籍入れてるならいいんですよ。オニババやお母ちゃん系に脱皮したって。不満はあっても多少の悔いもあっても、大きな悔いにならないんです。でも、それが結婚を夢見ながら同棲に日々を費やした結果であれば、結構な痛手になる。それも人生と腹くくれるんなら、演技顧問として何も言うことはないけど。
●子作りチャレンジも遠のくのが同棲。
もちろん、同棲から結婚に発展するケースもあります。でもね、長ければもちろん、そこそこ短くても同棲って、レスに陥りやすい。結婚しても新鮮味がないから、レスのままになって、なかなか子どもに恵まれない問題が起こりやすくなるわけ。なのでね、結婚して子作りチャレンジしたいなら、同棲、つまりレスを経ずに入籍するのがおすすめだよと、いうのがわたくしの脚本案。今しか見えてない女優のあんたたちに、わかるかしら?
藤島佑雪 ふじしま ゆうせつ
藤島佑雪(ふじしま ゆうせつ)。占い師・開運アドバイザー。元銀座のクラブホステス。著書『元銀座ホステスが教える強運!美女になる方法』(文藝春秋社刊)。『an・an web』にてお悩み相談「クラブ佑雪」、WEBサイト『TABI LABO』で「「今、ツラい」が自由になる! 12星座占い」、『食ベログマガジン』で「出世ごはん」の連載中。
Illustration: Momoko Ono Edit:Karin Ohira