29 Jul 2019
人生、演じてナンボ!元銀座ホステス藤島佑雪の女優塾 vol.15「実家で夏のバカンスを過ごす、女優になる」

人生はいつだって夢芝居。演じるほどに華やぐの。いい?女は女優よ。目を腫らすまで泣いてブサイクになっても、演じている限りはスポットライトの当たる女優なの。そして、監督で脚本家で照明係で音響係なのよ。何ひとつ、わかっちゃいないアンタたちのために銀座アガリのわたくしが、女の生き方をとことん、教えてあげるわよ。
その15
「実家で夏のバカンスを過ごす、女優になる」
●実家は世界一のパワースポット。
いい? アンタたちったら、まったくわかってない! 夏休みに女優が行くべきパワースポット? そんなもん実家に決まってるじゃない! 家族と複雑な事情があるという方には無理を申しません。でも、それ以外の方々にとっては、セドナや伊勢神宮以上にエネルギーをチャージしてくれるのが実家なの。なにしろ、あなたという大女優をこの世に創造した親がいる場所なんだから。そのパワーたるや、本当のところ、ものすごいんです。これまでは「お母さんのごはんが食べたい」「また結婚を急かされる」「兄弟がうざい」みたいな感覚で実家に帰ってたひとも多いと思うけど、今後はお詣りするつもりの、ありがたい気持ちをもって帰ってほしいわけ。おみやげを買うときは、神聖な場所に捧げるお供えを買うつもりで選んで。兄弟姉妹が結婚して親と同居しているなら、そちらは神社でいうなら摂社・末社にあたるから、もちろん、そちらにもお供えを。姪っ子や甥っ子の分もお忘れなく! そうね、今回は女優のルーツとされる、神殿の巫女でも演じるつもりでいろいろやるとうまくいくかも。
●現役女優として、エネルギーのお返しを
で、1回は家族の夕ごはんをつくって、ご馳走してほしい。家という神殿は子どもがいるときは若いエネルギーがどんどん溢れているけど、子どもが独立して家から巣立って、親が年老いていくと、家のエネルギーもちょっとずつ枯れていくのね。そこであなたが、ごはんをつくって、親に食べてもらうことは実家というパワースポットにエネルギーを与えることになるから。大女優になるほど、ボランティアに力を注ぐようになるけど、それと一緒だと考えるといいかも。
●地元の小さな神社だって、バックはすごいんだから
あと、帰省したら、是非とも地元の神社にお詣りして欲しい。自分の家が氏子になっている街の小さな神社って、みんな侮ってるけど、そこのご祭神が、たとえば天照大神だったとしたら、その神社があなたにとって、天照大神とつながる一番の窓口だから。だって、下手したらお母さんの安産祈願から始まって、生まれてすぐの初詣りに七五三だのなんだのって付き合いの長さが違うでしょ。あなたが女優として長年所属してきたプロダクションのマネージャーが地元の神社なわけ。そこでお詣りするのが、話が早い!さらに夏祭りでも開催されてたら最高!お神輿でお練りをした後は街全体から邪気が祓われて、女優魂をフルに満たすキラキラエネルギーで一杯。女優としてはヒアルロン酸以上にたっぷり吸収しておきたいところ。
●演技の幅を拡げてくれる、同級生との再会。
また、幼なじみとの再会も女優の糧。同じ土地に同じ時期に生まれながらも、自分とは違う生き方をしている女優、男優たちの生き様に触れておくことは、今後の演技の参考にもなるはず。そう、実家ってね、女優として生きるための、おいしいごちそうが詰まってるのよ。
藤島佑雪 ふじしま ゆうせつ
藤島佑雪(ふじしま ゆうせつ)。占い師・開運アドバイザー。元銀座のクラブホステス。著書『元銀座ホステスが教える強運!美女になる方法』(文藝春秋社刊)。『an・an web』にてお悩み相談「クラブ佑雪」、WEBサイト『TABI LABO』で「「今、ツラい」が自由になる! 12星座占い」、『食ベログマガジン』で「出世ごはん」の連載中。
Illustration: Momoko Ono Edit:Karin Ohira