16 Oct 2019
人生、演じてナンボ!元銀座ホステス藤島佑雪の女優塾 vol.18「恋愛アプリを安全に使いこなす、女優になる」

人生はいつだって夢芝居。演じるほどに華やぐの。いい?女は女優よ。目を腫らすまで泣いてブサイクになっても、演じている限りはスポットライトの当たる女優なの。そして、監督で脚本家で照明係で音響係なのよ。何ひとつ、わかっちゃいないアンタたちのために銀座アガリのわたくしが、女の生き方をとことん、教えてあげるわよ。
その18
「恋愛アプリを安全に使いこなす、女優になる」
●アプリの出会いは実物に会う前のオーディションが大事。
いい? アンタたちったら、まったくわかってない! 占い含め、さまざまな場面で恋の相談を受けるわたくしの感覚として、この1〜2年でまた、アプリでの出会いは増加の一途。「出会いはアプリなんて、恥ずかしくて言えない」なんて感覚は過去になりつつあり、アプリで始まる恋はもはや当たり前。でも、ちょっと待った! プロフィールの真偽を確かめる術もなく、バックグランドが不透明なのは、アプリでの出会いが怪しいとされていた昔から何も変わらないの!
わたくしの周りではアプリで会って結婚したひともいるし、わたくしもアプリで会った男性とお互い指一本触れることなく、いい友人関係を数年築けてたりするから、それを全否定はしないけど。でも、アプリでの出会いから発展した犯罪やトラブルが起こってる以上、平和を願う女優になりたいなら、絶対に気をつけなきゃダメ。というわけで、今回は恋愛アプリを安全に使いこなすための初歩的な指導を行います。
●第1次オーディションでの正しい審査基準。
マッチングするために、お相手に「いいね」をつけるのって、いわば第1次オーディションよね。で、いい? 出会い系アプリを利用する目的って何? 結婚相手を見つける? 本当の恋をするため? いい? そういうのはあくまで第2、第3次オーディションでの目的なの。第1次オーディションでの目的は「実物と会ったとき、男として以上に人間として心地よく過ごせる男を探す。もちろん、犯罪やトラブルに巻き込まれない安全なやつ」とすべきなの。そこが違ってるから、嫌な目に遭っちゃうの。
●主演女優目線ではなく、娘の幸せを願うお母さん目線で。
それから、男を判断する際の目線が違うのよね。一刻も早く結婚したい! 彼氏欲しい! みたいなガツガツ、生々しい現役の女目線じゃ、全然ダメだから。もし、自分のお母さんがこの男を見たらどう思うか? っていうお母さん目線で選ばなきゃ。正しい目的と正しい目線をもって、選んでご覧なさいな。サクサク、いいのと悪いのが選り分けられるから。
●写真審査で見るべきポイント。
1.10年前の写真を使っていないか。ファッション、背景から時代を探るのはマスト。
2.2人とかヘタしたら10人で写ってる写真ような、本人を特定できない写真は当然、アウト。
3.仮にもオーディション用であるというのに、寝起きのような汚い格好をしてないか。
4.一緒に写ってる高級車、それ自分の?
5.顔の一部を隠してる→既婚者or彼女もちだったりして…。
●セリフのやりとりで見るべきポイント。
まともな男はまともなことを送ってくる。この真理から決して、目をそらさないでほしい。これを踏まえたうえで。
1.きちんとした挨拶ができているか。「こんにちは」「はじめまして」など、出会い頭からまともな挨拶ができない男は絶対にやめろ。注:「今、何してた?」は挨拶ではない。
2.1度でも不快に感じるメッセージを送ってきたら、シャットダウン。
3.普通に礼儀正しく、楽しい会話ができているというレベルに達していない場合、少しでも違和感があれば、絶対に会わないこと。いいことはない。
●初めて会っての、リアルオーディションでは。
1.初回の約束は夜にしちゃダメ。土日祝のランチ、またはお茶という短い時間で切り上げられる時間帯にする。土日祝に設定することで、既婚者を大幅にカットできる。ただし、完璧ではない。ランチかお茶を嫌って、夜に会おう会おうとする男は即削除。ナメられてる。
2.約束の時間に1分でも遅れる男はダメ。いや、1秒でもダメ。オンタイムに現れなかったら、すぐにその場を立ち去るべし。会ってもいいことはない。
3.会ったら名刺をもらう。できれば、「ほかのひとのだったりして笑」などと言って、2枚以上同じ名刺をもっているか確認させてもらう。
4.独身を演じる既婚者多数。深入りする前に必ず、友だちや親親戚などに合わせてもらうなど、身元確認は怠りなく。
以上を完全に守りきれば、あとはリアル恋愛とほぼ同じ。人生の主役である自分を大事にしてください。
藤島佑雪 ふじしま ゆうせつ
藤島佑雪(ふじしま ゆうせつ)。占い師・開運アドバイザー。元銀座のクラブホステス。著書『元銀座ホステスが教える強運!美女になる方法』(文藝春秋社刊)。『an・an web』にてお悩み相談「クラブ佑雪」、WEBサイト『TABI LABO』で「「今、ツラい」が自由になる! 12星座占い」、『食ベログマガジン』で「出世ごはん」の連載中。
Illustration: Momoko Ono Edit:Karin Ohira