人生はいつだって夢芝居。演じるほどに華やぐの。いい?女は女優よ。目を腫らすまで泣いてブサイクになっても、演じている限りはスポットライトの当たる女優なの。そして、監督で脚本家で照明係で音響係なのよ。何ひとつ、わかっちゃいないアンタたちのために銀座アガリのわたくしが、女の生き方をとことん、教えてあげるわよ。
その22
「甘え上手な、女優になる」
●困った女に多い、甘えられないコンプレックス。
いい? アンタたちったら、まったくわかってない! 甘えたいのに甘えられないって。「私、頑張り屋さんだから」「長女だから、お姉ちゃんでしょって言われ続けて」とか、甘える演技をうまくできない自分を分析して、被害者ぶるの、そろそろやめない? 子役から脱皮して、大人の女優になったんだからさ。恋愛だけでなく、仕事の場でも甘えの演技ができてこそ、一人前の女優ともいえるわよね。甘えるって、長い人生をサバイバルする強力な武器になるから。その演技は身につけとくに越したことない。
●甘えられる女優と、られない女優の差。
ただね、甘えるってどういうことがわかってる? 甘える演技が自然に見えるための道筋、バックグラウンドを考えたことある? 辛いときに、いろんなひとから手を差し伸べられて、助けてもらえる女優を見ると、いいなぁ甘えられてって思うのかもしれないけど、甘えの演技が上手な女優とそうでない女優の差ってどこにあると思う? 「甘えたいのに、甘えられない」なんて弱音を吐く女って、その裏側にある真理を見つめようとすらしてない気がするのよねぇ。