20 Jan 2020
人生、演じてナンボ!元銀座ホステス藤島佑雪の女優塾 vol.22「甘え上手な、女優になる」

人生はいつだって夢芝居。演じるほどに華やぐの。いい?女は女優よ。目を腫らすまで泣いてブサイクになっても、演じている限りはスポットライトの当たる女優なの。そして、監督で脚本家で照明係で音響係なのよ。何ひとつ、わかっちゃいないアンタたちのために銀座アガリのわたくしが、女の生き方をとことん、教えてあげるわよ。
その22
「甘え上手な、女優になる」
●困った女に多い、甘えられないコンプレックス。
いい? アンタたちったら、まったくわかってない! 甘えたいのに甘えられないって。「私、頑張り屋さんだから」「長女だから、お姉ちゃんでしょって言われ続けて」とか、甘える演技をうまくできない自分を分析して、被害者ぶるの、そろそろやめない? 子役から脱皮して、大人の女優になったんだからさ。恋愛だけでなく、仕事の場でも甘えの演技ができてこそ、一人前の女優ともいえるわよね。甘えるって、長い人生をサバイバルする強力な武器になるから。その演技は身につけとくに越したことない。
●甘えられる女優と、られない女優の差。
ただね、甘えるってどういうことがわかってる? 甘える演技が自然に見えるための道筋、バックグラウンドを考えたことある? 辛いときに、いろんなひとから手を差し伸べられて、助けてもらえる女優を見ると、いいなぁ甘えられてって思うのかもしれないけど、甘えの演技が上手な女優とそうでない女優の差ってどこにあると思う? 「甘えたいのに、甘えられない」なんて弱音を吐く女って、その裏側にある真理を見つめようとすらしてない気がするのよねぇ。
●「甘え」の演技を表面だけで判断しちゃダメ!
いい? 甘えるっていうのはね、上目遣いで舌っ足らずに「おねが〜い♡」ってやるのが甘えるってことじゃないの。役を演じるときの心情ってすごく大事なのはわかるよね? 甘えるとき、甘えさせてくれるひとに対して、どんな感情を抱いてると思う? 助けてっていう気持ち? じゃあ、助けてって頼る気持ちの裏には? それがわからないと、いつまで経っても甘え上手な女優にはなれないから。
甘えるときにはね、その前提として、老若男女、誰であってもお相手を信頼する気持ちが必要なの。「このひとは私に好意をもっている。助けてとお願いすれば助けてくれる」ということを信じる気持ちが、まずあるわけ。言い換えると「信頼関係が築けているという自信」があるってことかな。
●甘えの演技、それは想像以上に深かった!
だからね、「甘えられない」って悩んでるとしたら、その前に「自分は他人とそこまでの信頼関係を築けてない」ということに思いを致した方がいい。上手に甘えられる女優は、そうできない女からすると、調子よくやってるように見えるかもしれないけど、彼女たちは他人とそういう人間関係を築いてきてるわけ。
で、それが成立するにはお互いの敬意だとか、日頃の感じよさとか、きちんと約束守るとか挨拶するとか、お相手に対する誠意の積み重ねがあるわけよ。そう、甘えの演技は1日にしてならず! まずは明るい挨拶から。甘え上手な彼女の、甘えてないときの他人への接し方をよーく研究してみて。
藤島佑雪 ふじしま ゆうせつ
藤島佑雪(ふじしま ゆうせつ)。占い師・開運アドバイザー。元銀座のクラブホステス。著書『元銀座ホステスが教える強運!美女になる方法』(文藝春秋社刊)。『an・an web』にてお悩み相談「クラブ佑雪」、WEBサイト『TABI LABO』で「「今、ツラい」が自由になる! 12星座占い」、『食ベログマガジン』で「出世ごはん」の連載中。
Illustration: Momoko Ono Edit:Karin Ohira