人生はいつだって夢芝居。演じるほどに華やぐの。いい?女は女優よ。目を腫らすまで泣いてブサイクになっても、演じている限りはスポットライトの当たる女優なの。そして、監督で脚本家で照明係で音響係なのよ。何ひとつ、わかっちゃいないアンタたちのために銀座アガリのわたくしが、女の生き方をとことん、教えてあげるわよ。前回のテーマは「忘れられない彼と復縁するために」
その30
「今どきモテる、女優になる」
●「モテる」意味、勘違いしてない?
いい? アンタたちったら、まったくわかってない! モテたら人生イージーモード、どんなに楽しいだろう。とか、甘いことだけ想像してたりしないよね?
わかる? 女がモテるってね、男からチヤホヤされて、好き好き押されて付き合った彼が誕生日とか付き合って1 ヶ月記念日とか全部覚えててくれて、素敵なホテルで豪華披露宴後の夫婦生活も「いつもきれいだね、愛してる」とか毎日囁いてもらって…みたいなことじゃないから。わかる? それだと「してもらう」ばっかりの演技プランになるでしょ? そうじゃないから。実際、そういう役を演じたとしよう。一部の女にはウケるかもしれない。でも、多くの男、そして、真のモテ女優からすると違和感しかないよ。
●「モテる」女優は「与える」。
モテる女を演じたいなら、むしろ女優側が「見返りを求めずに与える」ことが多い脚本の方が、オーディエンスからの納得度も高いはず。「無私」「奉仕」の精神で行動するキャラ設定ってことかな。
ほら、ハリウッドの大物女優ってみんな寄付とかボランティアとかしてるじゃない? モテた結果、してるのもあると思うけど、あの精神があるから、そもそもモテ続けてるっていうのも絶対あると思う。
銀座に伝説のママがいて、みんなの憧れの存在で日本の各界の大スターたちとめっちゃ浮名を流してた方だったけど、お客さまからも他店のママやホステスからも、すっごく尊敬される人格者で、引退してからは巨費を投げ打ってボランティア活動をされてる。わたくしも現役時代、すっごくお世話になったと思ってる。とにかく「見返りを求めずに与える」ひとだった。
●美人かどうかじゃない!絶対!
身近なところでも、美人でもモテないひとや美人じゃないのにモテるひと、いるでしょ? わたくしから言わせれば「美人でも」とか「美人じゃないのに」っていう言い方自体がおかしい。モテるひとというのは例外なく「見返りを求めずに与える」。見返りを求めずに与えるか、どうかがモテキャラかどうかの基準なんだよね。