人生はいつだって夢芝居。演じるほどに華やぐの。いい?女は女優よ。目を腫らすまで泣いてブサイクになっても、演じている限りはスポットライトの当たる女優なの。そして、監督で脚本家で照明係で音響係なのよ。何ひとつ、わかっちゃいないアンタたちのために銀座アガリのわたくしが、女の生き方をとことん、教えてあげるわよ。前回のテーマは「今どきモテる、女優になる」
その31
「素直にあやまれる、女優になる」
●あやまって得をするのが、真の女優。
いい? アンタたちったら、まったくわかってない!あやまったら負け!じゃなく、あやまったら勝ち! になることって、すっごく多いんだから。
いい? この女優塾では、人生で得して、楽にスムーズに生きていくために、女優としてあるべき心構えをアドバイスしてるから。「あやまるなんてプライドが許さない!」なんてのは、考え方としてなし。「あやまって得するなら、じゃんじゃんあやまっちゃう!」が正解なの。演じる際の前提として、そこんとこお忘れなきよう。
●あやまる、それは人生を輝かせるテクニック。
いい? あやまるっていうのは技術だから。技として磨いておけば、自分の未来をグーンと開いてくれるの。たまにいるでしょ? 学歴も専門的なものも、特別なルックスや家柄も何もすごいところがなくて、おまけに性格だってアレなのに、なぜか、職場でいい位置につけてるっていう、謎のひとたち。そうひとたちってね、案外、あやまる技術のスペシャリストだったりするんだよね〜。
●あやまれない女優は生きづらい。
仕事しづらいひとっているでしょ? 特に女優で(当塾では、女はすべて女優です)。別に悪いひとじゃないし、遊んでる分には楽しいんだけど、いざ、仕事となるとやりにくい女優っていうのは、大概、あやまる技術がゼロ!
たとえば、あやまれない女優があることを発注してきたから、さっそく手をつけ、完成間近。そのタイミングで「やっぱり3cmから5cmに変えて欲しい」と。受注側としては言うよね? 「あのう、もうつくっちゃったんですけど」。これに対して、あやまれない女優はここぞとばかりに、あやまれない力を発揮するのが常。「えー、だって、そういうことって折込済みじゃない? まだ納品されてないんだし」以下、あーだこーだ「自分は悪くない」という非常識で人非人な主張を続けてくる。こういうひとは次々、ひとが離れていくため、「心強い味方」がいない孤独で苦しいキャラを演じ続ける羽目になる。