人生はいつだって夢芝居。演じるほどに華やぐの。いい?女は女優よ。目を腫らすまで泣いてブサイクになっても、演じている限りはスポットライトの当たる女優なの。そして、監督で脚本家で照明係で音響係なのよ。何ひとつ、わかっちゃいないアンタたちのために銀座アガリのわたくしが、女の生き方をとことん、教えてあげるわよ。
その5
「冬こそホットビューティな、女優になる」
●ひょっとしてババシャツで出かけてたりしないよね?
いい? アンタたちったら、まったくわかってない!女は、ひとたび外に出たら女優なの。演じながら生きていくという、因果な業を背負ってるの。その日、家に帰ったら好きな漫画を3日かけて30巻読むつもりだったのに、なんとなんと、2年以上片思いしてきた憧れの先輩に誘われて、夜を共にすることになる!なんてドラマがいつ起こってもおかしくない人生を送ってるわけ。だからね、寒いからって毛糸のパンツ履いて腹巻して、ババシャツ着て出かけるわけにはいかないのよ。袖からはみ出さないようにって七分袖にしてても、脱いだらババシャツだから!
とはいえ冷えは女優の敵! 冷えると血行が悪くなって、お肌のツヤが失われるし、便秘や肩こり、その他もろもろ、いいとこなし。じゃあどうするの? って。
●女優は基礎力が大事。
結局、長年、女やってみてわかったんだけど、演じるためにはいろんな意味での基礎力が必要なのよね。うわべのトークで取り繕っても本性は隠せないし、ファンデーション塗りたくって明るいライトで飛ばしても素顔の荒れは消えないし。身も心も裸になったときの素の力ってやつが、場面、場面でにじみ出てくる。それはどんなにいい脚本や演出をつけても、どうにもならないことなわけ。矛盾しているようだけど女優には、女優という看板を取り払ったときの素の魅力が求められてるの。で、それって便利グッズ買ってきてなんとかなるようなインスタントなものじゃないのよ。毎日コツコツ、積み上げていって、やっと、なんとかなるものなの。
冷えも同じ。ホッカイロやもこもこソックスも取り去って、裸になったときでも冷えにくい、温かな体をつくるには日々の積み重ねが大事。結局ね、食事を3食ちゃんととって、寝る前に湯船に浸かって、睡眠もちゃんととって…を繰り返すしかない。わたくしの個人的経験から冷えを防ぐには〜。
●食事
毎食温かいものをお腹に入れて。特に重要なのは朝ごはん。なんでもいいので必ず温かい液体を1品はプラス! インスタントのスープやお味噌汁でもいいし、なんならお白湯でも。