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占いのその後…vol.6 同じ職場の男に遊ばれた…かもしれない女

占いのその後…vol.6 同じ職場の男に遊ばれた…かもしれない女

どこにも宣伝していない、口コミだけの客が足を運ぶ都内の隠れ家的占い師、オカンがいるという。人生の酸いも甘いも知り尽くしたアドバイスを求める財界や政界からの依頼者も数多く。今日も、迷える相談者がひとり…オカンのもとへやってきた。


相談者

立花恵美さん(仮名)
広告関係・25才
六白金星

悩みをざっくり:同じオフィスビルに勤める男性と男女の関係になったという恵美さん。恋人とは呼べない曖昧な関係に疑問を持ちはじめ、彼に二人の関係について質問すると、その日を境に相手から連絡をしてこなくなった。

恵美の証言 「彼の本心がわからない。これって遊ばれた?」

私の職場があるオフィスビルには、他の会社が何社も入っているんですけど、喫煙所がないフロアもあるので、私が働いている階には知らない人が結構くるんですよ。その喫煙所で知り合った男性と話す機会があり、それから2人で食事をする仲になりました。

それから関係が進展して、私の家に泊まりにくるようになったのですが、付き合っているのか不安になり「付き合ってるよね?」と聞いてみたら、「俺のこと好きなの? どうして?」と話を変えられて、結局答えが出ませんでした。

その質問をした日から、彼から連絡が来なくなりました。メールをしても「今、忙しいから」とまともに話ができなくなりました。相手が逃げる理由はわかりませんが、「私たち、付き合っているの?」って聞かなきゃよかったと後悔しています。


オカン:はっきり言って、ロクでもない男ね

恵美:…そうですね。はっきり言われると、ショックですけど。相手が本気じゃなかったってことは、頭では分かっているんです。でも、まだ好きなんです。急に態度を変えられて、意味がわからなかった。

オカン:六白金星はマイペースな人が多いから、はっきりしていないと耐えられなくて、聞いたんでしょうね。でも、相手は「遊び感覚で付き合っていた」って言えないから逃げたのかもね。でも、いちいち「私たち、付き合ってる?」って確認しなくてもいいと思うの。

恵美:不安じゃないですか?

オカン:「一緒にいられればいい」って思った方がいいわよ。本当はあなたが「どうやったら、相手が一緒にいてほしいって思ってくれるだろう」って考えた方が、ボールはこっちが握りやすくなるんだけどね。

恵美:ボールって、主導権のことですか?

オカン:そう。相手には好かれていたんだから「もっと一緒にいたい」と思わせた方がいいわよね。そしたら、今度は向こうが手放したくなくなるでしょう? で、どうしたいの?

恵美:とにかく、今は彼と連絡を取りたいです。できれば、以前のような関係になれたら嬉しいです。

オカン:じゃあ、自分からは連絡しないでちょうだい。相手からの連絡を待つの。それまではメールも電話もダメ。

恵美:それって完全に自然消滅しませんか?

オカン:追いかけても、逃げるだけよ。最低でも、3日間は連絡をしないでみてね。今、恵美さんは頭の中が彼のことでいっぱいでしょ? それを相手にさせるの。駆け引きよね

恵美:我慢できるか分からないです。

オカン:我慢できずに連絡してしまうなら、それは私には止められないわ。ただ、自分を抑えられない状態で、また彼に会っても同じことが起こるわよ。辛いかもしれないけれど、この3日間は我慢してみて。


占いのその後 冷静さを取り戻した恵美さん

それから3日間、恵美さんは彼への連絡を我慢した。すると、3日目の夜に相手から連絡が来たという。

「彼から連絡が来たんですよ! “これから会えない?”ってメッセージが来て嬉しかった反面、気持ちが一気に冷めてしまいました。なんというか、相手が私を避けていた時は、不安でパニックになっていたんですけど、連絡が来たことで冷静になれましたね。これから付き合えたとしても、また同じようなことをされるんじゃないかと思ったら、もう連絡しなくて良いのかなって思いました

「返事をしない」という答えを自分で出すことができた恵美さん。その後、恵美さんは喫煙所に行くことをやめ、彼と会わないようにした。何度も相手から「会いたい」と連絡が来たそうだが、全てスルーしたという。

「今回のことは勉強になりました。恋をして冷静じゃいられなくなった時に、オカンの助言のおかげで苦しい期間が3日で済んだんだと思います。あのまま、オカンの言う“ボール”を持てずにいたら、嫌われるまで連絡をし続けていたと思います。もし彼の完全に嫌われていたら、私、しばらく立ち直れていなかったかもしれません」

「沢山、恋愛をして男の見る目をつけてほしい」と語るオカン。どんな恋愛も、自分の行いを振り返ることで、成長させてくれるという。今回、男の見る目が変わっという恵美さんは、これから振り回されるような恋愛を選ぶことはないだろう。

オカン

2007年に都内の自宅で占いの店をオープンし、これまでの鑑定人数は3000人を超える占い師。タロット、九星気学をもとに、霊感で見える風景や人物をヒントにアドバイスをする。霊感は幼少期からあり、10代の頃から趣味でタロットを始める。本人の希望により、店の詳細と本名は秘密。

Text: Emiri Inoue Illustraiton: Sarah Iwata Edit: Norie Satoh

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