SEARCH GINZA ID

恋愛部長「大人の恋の歩き方」vol.29 で、その人といる自分は好きですか?

恋愛部長「大人の恋の歩き方」vol.29 で、その人といる自分は好きですか?

前回のお話… vol.28 別れても好きな人?


「もう別れたほうがいい」「彼といても私、ちっとも幸せじゃない」と思っていても、「でもでも、別れられない。だって好きなんだもん!」っていう恋愛に陥っているあなた。

こんにちは、恋愛部長です。わかります!私も昔、めちゃくちゃハマってしまった恋愛で、もうとっくに彼とはうまくいかないとわかっていても、なかなか自分から別れが切り出せずにいたことがありました。
当時の日記には、「別れたほうがいい理由は100も200も思い浮かぶのに、別れないほうがいい理由なんか1個もないのに、でもこの手が放せない」と、悲痛なことが書いてありました。(ただ痛いだけ?)
でもね、その彼と別れた後にね、仲良かった先輩とお茶してたら言われたんですよ。「あなたって、そんなに明るく笑う子だったんだねー」って。
そういえば、その先輩と仲良くなったころはもう、彼氏と付き合ってて。うまく行ってる時だってあったはずだけど、いつもどこか暗くてジメジメした顔してたんだと思う。
今思い出しても、彼とドライブとか行ってると、いつも会話のネタを必死に探してた。何を話せば彼が興味を持ってくれるのか。どうしたらイライラさせないで済むのか。上手に話しかけられなくて外ばっか見てた。
実を言うと、その彼氏には、「君の興味ってマニアックすぎて全然ついてけないんだよね。もっとみんなが話題にするような、たとえば人気のスポットの話とかさ、テレビ番組とかさ、興味持てないの?」って言われたことがあった。
確かに、そのころの私が興味があったのは、エジプト神話だったり、デトロイトテクノだったり、要するにまったく一般的ではないものばかりで、彼の言うような「話題のなんとかかんとか」には全く興味もなかった。彼が熱心に「この歌詞を聞け」と流してくれるJ-POPの、どこらへんがいいのかもあまりよくわからなかった。
なので、彼の前で何を話題にすればいいのか本当にわからなくていつもビクビクしてた。今思うと、なんでそんな男と付き合ってたのかさっぱりわからないし、彼もなんで私みたいな変な女と付き合おうと思ったのかわからない。
だけど、彼のことはものすごい好きだったから、一生懸命彼に好かれようとがんばってた。がんばって、空回りして、だからいつも浮かない顔してたと思う。
今は思う。あの頃の私はよくがんばってたと思うし、それなりには楽しかったと思うけど、全然幸せじゃなかったなって。彼の隣にいても全然くつろげないし、ドキドキはするけど(別の意味で)、暖かい気持ちを感じることはなかったなと。ビクビクしてて自信もなくて、彼の気持ちが私に向いてない気がして悲しかった。
人間って、相手によって、自分の中から出てくる面が違うんですよね。ある人にはビクビクしてしまっても、ある人には強く出られる。ある人の前では無邪気に笑えて、ある人の前では、冷淡になってしまう。人間は多面的な存在だから、当然のこと。
だとすると、その時一緒にいる人によって、私という人間の「成分」が決まってくるということです。ビクビクして悲しい気持ちになる人といる割合が高ければ、私という人間は、「ビクビクして悲しい人間」になっていく。
つまり、好きな人を選ぶということは、どんな自分でいるかを選ぶってことなんですよ。
ある人を好きなのは、しょうがないとしても、さて、その人と一緒にいる自分のこと、本当に好きだと思う?
私は、あの時、彼のことは好きだった。でも、彼の隣にいる自分のことは好きじゃなかった。だとすれば、やっぱり彼と一緒にいるべきじゃなかったんだなって、そう思う。
もしも今、一緒にいるのが苦しい人と恋をして、こんな自分好きじゃないなって思ってる人がいるなら伝えたい。「その好きじゃない自分のまま、人生ずっとやってくの?それって嫌じゃない?」って。
だって、一番長く付き合っていくのは、自分だから。自分が自分を好きになれないことほどつらいことってないよ。できることなら、「この人の横にいる自分ってかわいい!」「この人といると私、自分を好きになる!」って人と一緒にいたほうが良くないですか?
好きになってくれる人は選べませんが、好きになって、一緒にいる人は選べる。どんな自分でいるかは、選べるんです。
人と人の組み合わせって多種多様な化学反応みたいなもので、人によって全然違う。だからこそ、1人ダメだからって落ち込むことはないし、それが自分だって思い込む必要もない。1人の人の前では弱気な自信のない女の子だったとしても、別の人の前では、もっと朗らかに笑えるようになるかもしれない。
組み合わせこそがすべてで、個人の絶対不変な資質なんかないんですよ。いい恋をして、輝いている子っていうのは、誰のそばにいる自分が一番好きかが分かってる。そして、そういう自分を自分で選んでるってことです。
別れられなくて迷う時こそ、シンプルに自分に問いかけてみてください。
「この人のそばにいる自分、好き?」「この自分を、自分の全部にしてもいいの?」って。
おのずと答えは出るはずです。昔の私のように、別れてみたら憑き物が落ちたように、明るくて無邪気な、本来の自分が顔を出す。そして、それをそのまま好きだと言ってくれる人が現れるはずです。

恋愛部長 れんあいぶちょう

20代に恋愛で失敗を繰り返したことから、様々な独自の恋愛理論を編み出し、2008年から恋愛ブログ「恋はいばら道」をスタート。過去の失敗談を披露したり、多くの人の恋愛相談に乗ったりしている。私生活では、38歳で留学を機に当時結婚を考えていた彼氏と別れ、40歳で知り合った現在の夫と結婚、出産。現在は、広告代理店で働くかたわら、1男1女を子育て中。著書に、『28歳からの必勝ルール~恋愛部長の恋のムチ』『にっちもさっちもいかない恋がうまくいく本』(大和出版)。

HP: http://renaibucho.com
NOTE(恋愛相談): https://note.mu/renaibucho

カシワイ

装画や挿絵などのイラストレーションや漫画を描く。リイド社より単行本『107号室通信』を刊行。

HP: sankakukeixyz.wixsite.com/kfkx
instagram: @kfkx_
twitter: @kfkx_

Text: Renaibucho Cover Illustration: KASHIWAI

#Share it!

#Share it!

FOLLOW US

GINZA公式アカウント

関連記事

PICK UP

MAGAZINE

2021年11月号
2021年10月12日発売

GINZA2021年11月号

No.293 / 2021年10月12日発売 / 予価860円(税込み)

This Issue:
結局最後はヘアスタイル!
ファッションとの密接な関係

ヘアスタイルが決まれば
すべてうまくいく

...続きを読む

BUY NOW

今すぐネットで購入

MAGAZINE HOUSE amazon

1年間定期購読
(17% OFF)