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恋愛部長「大人の恋の歩き方」vol.30 運命の人に出会う準備、できてる?

恋愛部長「大人の恋の歩き方」vol.30 運命の人に出会う準備、できてる?

前回のお話… vol.29 で、その人といる自分は好きですか?


突然ですが、いま恋人も結婚する相手もいないあなた、出会いを探してませんか?私は、独身人生、ずーっと相手を探してた記憶があります。
20代が終わるころに、急に友人たちがバタバタ駆け込み結婚し始めて焦り出し。30代、とにかく出会いを常に探しながら、仕事も上の空…(仕事ができる男性に会うと、まずは恋愛相手かと思ってしまうので仕事にならない)。幸い彼氏はぽつぽついたものの、40代を目前にまた突然独りに(自分で招いた事態だけど)。
そこからは、「こんな今の私と結婚してくれる人いる?いや、多くは望まない!せめてパートナーでもいいから!」と血眼になって探した気がします。
今思えば、あれは悠々自適な生活を楽しめる最後の日々だったんだけど、そんなことは当時の私にはわからないから、まぁ焦りましたね。飲み会に行っては、「え!?この出会いって運命?」昔の縁を辿っては、「やっぱり彼がたった一人の相手?」と。要するに「がっついて」た。「素敵な出会い」が喉から手が出るほど欲しかった。

そのくせ、見る目だけはシビアになっちゃって、「せめて前彼くらいのスペックはキープしたい」とか、「グローバルな視野を持った人がいい」とか、勝手にハードル上げたりして。イヤほんと、ごめんなさい。すごく上から目線でした。
でも、出会いを探している時ほど、なかなか「いい出会い」ってのは訪れない。っていうか、「いい出会い」ってなんだ?それこそが妄想なんだよね。今だからわかるんですが、私があの頃空回ってたのは、努力の方向性が間違ってたからだと思う。

そりゃ、より多くの出会いを求めるのはいいことだと思います。やっぱり恋愛は打席に立ってなんぼ。家の中でネットで動画見ながらゴロゴロしてても、出会いはない。恋から縁遠くなれば、反射神経とか、駆け引きの感覚が失われていくので、どんどん「おひとり様」への道をまっしぐらです。

でも「出会うこと」自体に執着して、「この人はどうか?」「あの人はどうか?」と査定して回っていると、もっと大事な部分の努力が抜け落ちる。
それは、出会った後、付き合いを維持するための力。容量っていうか、底力っていうか、そういうものを身に着けるための努力。
「出会いのチャンスがない!」って言うんだけど、じゃあ、それでいま特大のチャンスが来たとして、「その出会いのチャンスをモノにできる自分か?」ってこと。ホントにいま一目で恋に落ちるような素敵な男性と出会ったとして、すぐに付き合えるような生活してる?

これね、私あるとき、ふとその問いを自分にしてみて、周りを見回して、愕然としたんですよ。「あ、いまもし素敵な出会いがあっても、全然無理だわ!」って。
毎日遅くまで仕事してるせいで、部屋はぐちゃぐちゃ。一人住まいにしてはやたら広いマンションがなぜか物で溢れ返ってて、一部屋まるまる開かずの間。調味料も食材も賞味期限切れまくり。太って着れなくなった服がクローゼットにぎっちり。洗面所も使ってない化粧品が埃かぶってる。毎月の家計もいい加減。生活習慣も乱れまくり。
そんな私がもし!ある晩、素敵な男性と出会えたとして。果たして家に連れて来れるか!?問題(当日お持ち帰りするのがいいかどうかはおいといて)。
それで思ったんですよ。まずは、素敵な出会いを探すんじゃなくて、素敵な出会いがあった時に困らないような人間になるのが先決だわ!って(爆)。
このままでは彼氏できても家にも呼べない。私の生活の中に、もう一人他人が入り混む余地がまるでない!と。

そこからは、目標は「もう一人分の人間が入り込める余地のある暮らし」。(ちょっと “丁寧な暮らし” 風に言ってみたけど、あまりに意識低い目標です)。
まずは開かずの間を何とかしようと大掃除して、大量の古本と漫画を売っぱらって、新しい収納家具を買って、リビングに素敵な照明を設置して、古い服も古い化粧品も捨てまくって。
そしたらクローゼットや棚の中にも余裕ができて。ようやくあと一人分くらい空いたかな?と思った時に、急に出会いが増えて、1人若い男が部屋に転がり込んできた。それが今の夫です。
このタイミングこそ運命じゃないですか?ねえ。
しかも旦那に出逢ったときは、まったくがっつかなかった覚えがあります。めちゃくちゃ若い上に働く業界が違いすぎて「いい出会い」とは思えなかったし、ほかに狙ってる人もいたし、完全なダークホース。
全然緊張せずに仲良くなったんですよね。それが良かったんだと思います。素で接してたら、自然とうまくいったから。

というわけで、結局、出会いってさ、迎えに行くもんじゃないんですよね。きっと。勝手にやってくるから、それをしっかり逃さずつかまえるもの。で、チャンスが来た時にしっかりつかまえられるかどうかは、そこまでの準備にかかってる、という気がする。
生活を整える、身なりをきれいにしておく、部屋を片付ける(人間として当たり前だけど…)、キャリアや資産などの人生設計を自分なりに考える(投資信託始める、保険に入る、とか)、料理の腕を磨く、DIYとかに手を出す、などなど…。
そういう、誰かと付き合った時には必ず役に立つこと。結婚したらめちゃくちゃ役に立つことを、しっかり準備しておくのが、誰とも出会ってない時のやるべきことなんじゃないかと思うんですよ。誰と出会おうが、絶対に先々役に立つことだし。簡単で、今すぐできることじゃない?

チャンスはいつ転がり込むかわからないんです。明日かもよ?今日の夜かもよ?その時、素敵な彼を速攻口説き落として付き合い始められる自信ある!?
出会いがない時は、出会いに焦ることないと思うんです。他にいろいろやるべきことをやって、せっかくなんだから好きな分野にとことん没頭して、しかも出会いの回路を閉じないでさえいれば、絶対に出会いのチャンスが向こうからやってきます。
恋愛貧乏性で、出会った人出会った人をいちいち無理やり「運命!」って思い込むのはやめましょう。きっとあとから、「あの出会いは実は運命だったわ」って思えるような、するっと日常に入ってくるような出会いだってあるんだから。大事なのは、その時、恋を捕まえられる自分でいられるか?です。
どうですか?いまの自分、100点満点かな?まだまだなら、努力しましょう。この努力は絶対に空回りしないし、あなた自身のためになるものだから。

恋愛部長 れんあいぶちょう

20代に恋愛で失敗を繰り返したことから、様々な独自の恋愛理論を編み出し、2008年から恋愛ブログ「恋はいばら道」をスタート。過去の失敗談を披露したり、多くの人の恋愛相談に乗ったりしている。私生活では、38歳で留学を機に当時結婚を考えていた彼氏と別れ、40歳で知り合った現在の夫と結婚、出産。現在は、広告代理店で働くかたわら、1男1女を子育て中。著書に、『28歳からの必勝ルール~恋愛部長の恋のムチ』『にっちもさっちもいかない恋がうまくいく本』(大和出版)。

HP: http://renaibucho.com
NOTE(恋愛相談): https://note.mu/renaibucho

カシワイ

装画や挿絵などのイラストレーションや漫画を描く。リイド社より単行本『107号室通信』を刊行。

HP: sankakukeixyz.wixsite.com/kfkx
instagram: @kfkx_
twitter: @kfkx_

Text: Renaibucho Cover Illustration: KASHIWAI

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