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東京で約30年ぶりのクリムトなど開催中のアート展 6月号G’s REVIEW

東京で約30年ぶりのクリムトなど開催中のアート展 6月号G’s REVIEW

クリムト展 ウィーンと日本 1900

グスタフ・クリムト[オイゲニア・プリマフェージの肖像]1913/1914年、豊田市美術館

時代を超えて人々を魅了し続ける画家、グスタフ・クリムト。19世紀末ウィーンを代表する、華やかな装飾性と世紀末的な官能性をあわせもつ作品を観ると、心もとろけてしまう。東京では約30年ぶりとなる大展覧会では、初期の自然主義的な作品から、金箔を貼ったきらびやかな代表作、甘美な女性像や数多く手がけた風景画まで、クリムトの油彩画25点以上が並ぶ。クリムトのロマンティックな世界に、どっぷりはまれそうだ。

【クリムト展 ウィーンと日本 1900】

期間:開催中〜7月10日(水)
場所: 東京都美術館 企画展示室
▶︎https://klimt2019.jp/


 

キスリング展 エコール・ド・パリの夢

クリムト

[ベル=ガズー(コレット・ド・ジュヴネル)1932-33年] カンティーニ美術館、マルセイユ©︎Musee Cantini, Marseille

1920〜30年代のパリで“モンパルナスのプリンス”と呼ばれ、時代の寵児となった画家、キスリング。彼は、ピカソ、ジョルジュ・ブラック、モディリアーニなど、多くの芸術家が集った当時のパリで、主題を写実的に表す独自のスタイルを発展させていった。注目は肖像画。輝かしく豊かな色彩、丁寧に描きこまれた細部、憂いを含んだ大きなアーモンド形の瞳。古さを一切感じさせない、今っぽくておしゃれなセンスは、さすが“プリンス”の絵画!?

【キスリング展 エコール・ド・パリの夢】

期間: 開催中〜7月7日(日)
場所: 東京都庭園美術館
▶︎https://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/190420-0707_kisling.html


 

響きあうアジア2019
プラータナー: 憑依のポートレート

Takuya-Matsumi_paris

写真: 松見拓也

チェルフィッチュ主宰の岡田利規が、タイの気鋭の作家ウティット・へーマムーン原作の小説を舞台化。空間の演出やデザインをcontact Gonzoの塚原悠也が手がける。国家、政治対立、芸術、性愛、セックス、ポップカルチャー、繰り返し起こる軍事クーデター。1992年から2016年へと至るタイの現代史と、そこで生きる1人の芸術家を描く物語は、今を生きる私たちにも切実さをもって響く。劇場での4時間、「生」の物語を体感してみてほしい。

響きあうアジア2019
『プラータナー: 憑依のポートレート』

期間: 6月27日(木)〜7月7日(日)
場所: 東京芸術劇場 シアターイースト
precog: 03-6825-1223
▶︎https://www.pratthana.info/

Recommender: 柴原聡子

設計事務所や美術館勤務を経て編集者に。建築やアートを中心に、編集・執筆・マネージメントを行う。

GINZA2019年6月号掲載

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