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宮沢賢治のオノマトペの輝きを乗せたエッセイ『惑星』 etc.1月号G’s REVIEW

宮沢賢治のオノマトペの輝きを乗せたエッセイ『惑星』 etc.1月号G’s REVIEW

『惑星』

片山令子

惑星

(港の人/¥1,800)

絵本や童話で、あるいは詩集で、著者の名前に触れたことがある人もいるかもしれない。「石」にはじまり「リボン」へつながり、「音」「ひとり」「ひかり」と進んでいく、詩人によるはじめてのエッセイ集。自らの《原形》に想いを馳せ、宮沢賢治のオノマトペの輝きを取り出し、何かを好きになる心の動きを伸びやかに言葉にのせる。《詩は、薬》で《本は窓に似てい》ること、色と音と心の結びつきや時の柔らかさに気づいた後の日常は、前よりも少し光って見える。

 

『しんじゅのこ』

渡邉良重 え/福永 信 ことば

『しんじゅのこ』

(リトルモア/¥1,800)

まことのたまと書く宝石。その美しさに気づくのは、ずっと大人になってから?いいえ、きっとそれは出会いの瞬間から。暖かささえ感じさせるまあるい美しさに満ちた数十ページの絵本は、琵琶湖で育てられる「びわ湖真珠」が着想の源。絵を描くのは、グラフィックやプロダクトのデザインを生み出すKIGIの渡邉良重。言葉を紡ぐのは、美を愛してやまない小説家の福永信。びわ湖真珠がひと粒付属して、絵本が立体的に光る限定特装版(¥3,800)もあります。

 

『どこか、安心できる場所で 新しいイタリアの文学

パオロ・コニェッティ、ジョルジョ・フォンターナほか

『どこか、安心できる場所で-新しいイタリアの文学』-

(関口英子、橋本勝雄ほか編/飯田亮介、越前貴美子ほか訳/国書刊行会/¥2,400)

静謐な時間を塗りこめたような水彩の装画とタイトルの響きに、脳みその一部を浸しっぱなしにしながらページを繰る。15の物語を書く13人の作家は、1947〜1989年生まれと、世代も出自もイタリア語との結びつきもさまざまだ。小さな声、鮮やかな驚き、なじみのある心の揺れと大きな勇気。21世紀のイタリアから、私たちが生きている「今」につながっていく短編を集めたアンソロジー。

Recommender: 鳥澤 光

ライター、編集者。3冊とも本の見返しが薄いブルー。造本も細やかに美しいのです。

GINZA2020年1月号掲載

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